事業所名

合理的配慮事例・27044

業種

製造業

従業員数

781名

職種・従事作業

生産職

障害種別

知的障がい

障害の内容・特性

漢字の読み書きや、文章の読解が苦手。
コミュニケーションが苦手。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

・面接は就労支援機関の支援者や家族が同席し、会社概要や求人内容等を説明した上で行っている。

その他の配慮

・3～4週間の雇用前実習を行っているが、特別支援学校生徒の場合、1人に対して複数年度に及んで数回受入れを行なうことで、いくつかの職場（業務）を経験できるようにしている。これにより、会社においても本人の適性を判断することができ、本人も適性を自分で感じ取って、意欲をもって求人に応募することができる。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• 配属部門においては、指示が複雑にならないようグループリーダー以上の決まった役職者が業務の指導を行うようにしている。
• 本人からの相談については、内容によって所属する部門の役職者や人事担当者が役割分担をして対応している。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

• 所属する部門の役職者や人事担当者との個別面談の中で、本人の意向も確認しながら、ステップアップや職域拡大について検討している。
• 社内の安全担当部署や社外の支援者とも連携し、可能と判断した対象者には資格取得も推奨している。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

• 漢字の苦手な対象者には、ふりがなつきのマニュアル「作業ポイント書」を整備している（写真1）。
• 文章だけでの理解が難しい対象者には、写真なども活用し、目で見てわかる工夫をしている（写真1）。
• ミス防止や作業効率化のための治具を作成している（写真2）。

写真1

写真2

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 残業は本人の体調や意向も確認した上で、個別に対応している。
• 体調不良となった場合は、家庭・所属する部門・人事担当者・保健師が連携し対応している。
• 障がいに起因した通院（カウンセリング含む）については、年次有給休暇とは別に特別休暇として月1回の通院休暇制度を定めている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• 入社時（実習開始時）に本人（家族・支援者を含む）と相談し、本人の了承を得た上で、業務を進めるために必要と認められる者（所属部門の社員等）には障がい内容を説明している。

その他の配慮

• 採用時（実習開始時～）、ビジネスマナーや安全などについて社内で作成した資料を用いて説明を行っている（下図参照）。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等