募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

対象障害者の家族、ハローワークの職員が同席し、面接時の対象障害者の受け答えのフォロー、本人の障害特性や留意事項の伝達を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• 当社では、各店舗やお客様等への配付物発送作業、パソコン入力作業、社内のゴミ回収、廃棄書類のシュレッダー処理作業を対象障害者を含む雇用障害者の仕事として、職場を設けて障害者雇用に対応している。
• 業務指導や相談に関して、人事部職員並びに職場の指導員（障害者への訓練指導経験者）を担当者にした。
• 面談等については、定期的には半年に1回必ず実施、その他対象障害者からの申出や担当者側から対象障害者の日頃の様子を考慮し、適宜実施している。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

当初は業務量を少なくし、対象障害者の習熟度等を確認しながら業務の内容を増やしていく。
毎朝の朝礼時において、ホワイトボードを活用し、当日の作業内容、行動を確認している。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

清掃業務を行う対象障害者の作業を容易にするため、社内のゴミ回収の場所やゴミの種類を示した図面を作成し活用している。また、対象障害者自らその図面を適宜修正更新するなど工夫を施している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 勤務開始（9:00）の5分前には出社し、気分を落ち着かせてから朝礼・業務に臨めるようにしている。
• トイレなど対象障害者から自発的に伝えることが難しい者もいることから、午前・午後に必ず5分間の休憩時間を取るようにしている。
• 対象障害者への体調の確認は日々行っている。対象障害者の体調不良に担当者、業務の指導者が気づいた場合は、適宜休憩や休暇を取るようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象障害者の障害等について、他の職員への説明は行っていないが、個別事案の内容ではなく、障害者雇用についてや障害特性などの勉強会を社内で実施することについて検討している。

その他の配慮

• 職場のマナーや職業人としてのルールも含め、指導を行っている。
• 採用後もジョブコーチ等支援機関のサポートを受けている。