事業所名

合理的配慮事例・27079

業種

サービス業（他に分類されないもの）（特例子会社）

従業員数

21名

職種・従事作業

回収容器のリサイクル選別

障害種別

広汎性発達障害

障害の内容・特性

＜アスペルガー症候群＞
同僚やスタッフとのコミュニケーションが不得意。指示の出し方や、指示を出す相手によって反応が変化。これまで2社において一般就労の経験があるが、そのどちらも人間関係のトラブルが元で退職。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

対象障害者は障害者職業能力開発校の訓練修了予定者だったこともあり、面接時には、保護者と支援者（能力開発校職員）に同席をしてもらい、前職での就労状況や退職経緯、能力開発校での訓練内容について、本人との面接を補足する形で説明を受けた。

その他の配慮

面接時に前職の退職理由や、不得意なこと、配慮してほしいことを聞くことについては、採用を前提としたヒアリングで採用後の参考とするためであり、採否に影響が出ないことを、本人、保護者、支援者に説明した上で面接を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

当事業所では初めての発達障害者雇用であったが、第2号職場適応援助者（企業配置型職場適応援助者：ジョブ・コンダクター）の資格を取得しているスタッフを1名配置しており、対象障害者の混乱を避けるため、入社時から作業習得までの期間は、そのスタッフに指示系統を統一した。また、その後の作業定着、職業生活面においても同スタッフが中心的に関わっている。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 一人ひとりの作業における見通しを立てることで、その日の作業がスムーズに取り掛かれることが多いため、前日に翌日の作業配置をできる限り明確に示すことを重視している。また、毎朝作業開始前に、前日に示したその日の作業について必ず確認することとしている。
2. 作業手順書に基づいた丁寧な説明と、実際に作業の仕方の模範を示し、本人の作業状況を確認するといった流れを反復する形での作業指導を行うこととしている。
3. 月に1度は本人と面談し、その月の振り返りと翌月の目標や課題について話し合い、共有している。また、目標の達成度を具体的に理解できるように、できる限り数値化している。

作業場の全景

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 翌月の月間勤務表はできる限り早い時期に配布し、本人のスケジュールが立てやすいようにしている。
2. やむを得ない事情による遅刻や欠勤は、どのような手順で会社へ報告するのか、本人と保護者にルール化したものを配布・説明している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

特例子会社であり、障害のある従業員が多数勤務するため、障害の有無に関することについては特段の配慮はしていないが、個々の障害特性やその対応方法については、障害のないスタッフで共有することとし、定期的にスタッフ間でミーティングを行っている。

その他の配慮

スタッフに対しては、発達障害に関する定期的な勉強会の開催や、関連する研修の受講などの教育機会を設けている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等