募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

通常の面接と基本的に変わりないが、本人の希望や、周囲に配慮してもらいたいことなど、できるだけ聞き取るようにしている。そのため、面接時間については、健常者の1.5～2倍程度時間をかけた。

その他の配慮

心臓機能障害の他に、足のケガのために重量物を運びづらいとの申し出があったため、配属先である物流センターに連絡し、通常何キログラム程度の物を扱うか事前確認し、本人の了解を得るなど気を配った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

部門長が担当者となり、本人からの体調や業務内容に関する申し出に対応している。また、具体的業務に関しては、ラインの上長が指導しているが、障害の特性についてある程度理解しており、本人に仕事が集中しすぎないように周囲の同僚にも留意するよう促している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

部門長が、本人の了解のもと、障害の特性や通院の必要性を同僚に周知し、理解を求めている。そのため、通院のためのシフト調整や、体調不良の場合の休暇等、本人が心的負担をあまり感じないように配慮している。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

物流センターでのピッキング作業に従事してもらっているが、多少業務の繁閑があり、繁忙期には無理をしないよう本人に伝えている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

本人の了解のもと、障害の内容や特性を部門内の同僚に部門長から説明した。ただし、必要以上に気を遣ったりして、本人が気後れすることのないように、思いやりを持ちつつも普通に接するよう指示をした。

その他の配慮

物流センターにおいて障害者を雇用することは、ハローワークに障害者専用求人を出すときに物流センター内の社員に事前に通知した。そのため、障害者と共に働くことの心構えや理解を求め、受入れにあまり抵抗がないように事前準備を行った。