募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

（実例）
・福祉施設及び聴覚支援学校の支援者（教諭）に面接の同席をお願いする
・障害特性や作業遂行能力の確認をより詳しく聞く
・手話や指文字を支援者（教諭）にお願いし、会社の情報や話をより正確に本人に伝えるよう努める

面接を筆談等により行うこと

（実例）
・面接時には筆記用具及びメモを用意
・口話などに関しては通常より大きく口を開けて話をする。似た言葉（たばこ≠たまご）など同じ様な口の動きなどに対しては身振りや手振りをつける
・集団での面接は実施せず個別に行い、通常の面接よりも時間を掛けて実施する

その他の配慮

（実例）
・事前に現場見学及び実習を行う
・トライアル雇用等の制度の利用を図る

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）
・基本的な指示、作業手順、作業指導は現場のリーダーが行う
・重要な事案に対しては口話ではなく筆談を行い、理解できているかの確認を行う
・技術的な件に関しては口話、筆談、見本を見せる等、本人の作業レベルや理解に対してその都度に合った指示方法で行う
・周囲との日常的な会話はホワイトボード、携帯メール、パソコン画面での入力、口話、筆談 等
・本人が気づく様に会話を始める時には合図を決め、必ず本人の前から話をする
・定期的にリーダー及び障害者職業生活相談員との面談を実施し職場の悩みや改善点を聞く
・本人が難しい事や理解しにくい内容に関しては、保護者と連携を図り自宅で手話や指文字での説明をお願いする
・リーダー等に直接相談をしにくい内容については相談用紙を設置（目安箱）

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

（実例）
・休暇については本人の希望に合せて取得できる様にしている
・天候や周りの音の種類や大きさなどによっても体調の違いが出やすいので、その日の本人の体調に合せて適宜取れるように声かけしている
・基本的には職場で単独にならないように休憩時なども部屋には社員が同室している様にしている

危険箇所や危険の発生等を視覚で確認できるようにすること

（実例）
・採用後に職場の安全教育を文書及びイラストで行う。
・定期的な安全講習会の実施
・トラテープで危険な場所を提示
・KYトレーニング、指差呼称等の研修を行っている（定期）

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）
・社員研修
1.同じ作業場の社員に対する聴覚障害の特性やコミュニケーションの研修会
2.事業所内の各リーダー及び管理監督者に対して障害特性を説明
3.説明方法については、職業生活相談員や支援者からの情報を同じ職場で働く社員に共通認識として知ってもらう（本人には情報提供の許可済み）
・提供できる個人情報に関しては社内、医療関係、関係機関等に情報の共有ができるように同意書の記入をしてもらう

その他の配慮

（実例）
事業所内の警報に連動した赤色灯の設置や携帯メールの設備（今後の課題）
・セコム安否確認サービスに加入（緊急時の安否を携帯メールで確認）休日・夜間