知的障害者の清掃業務における合理的配慮事例
2015年度作成
- 事業所名
- 合理的配慮事例・27224
- 業種
- 医療、福祉
- 従業員数
- 87名
- 職種・従事作業
- 居室清掃
トイレ・洗面台、窓、ベッド周辺清掃等の居室清掃全般。施設内の廊下、窓、サッシ拭き等 - 障害種別
- 知的障害(重度)
- 障害の内容・特性
- 言葉での作業指示理解は可能。作業スピードは無いがミスは少ない。前職では、上司、同僚から叱責を受けた後に強い緊張と不安からトイレに引きこもることがあった。初期場面での緊張が強く、人的・物理的環境変化に慣れるまで時間がかかる。人と話すことは好きだが、齟齬が生じないように、本人の理解度を確認したコミュニケ-ションが望まれる。雷や台風などの悪天候に対する恐怖心があり出勤に影響する。
障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細
- 採用内定の際の面接においては、対象障害者が通所していた支援機関(県総合リハビリテーションセンター)の職員から同席したいとの要望が寄せられたため、了解した。
- 就労が始まる前の段階では、事業所の主要管理者(施設長、事務長、現場のリーダー等)とジョブコーチを交えて対象障害者と相談する機会を設定し、対象障害者の就労上の特性を把握しながら、特性を踏まえた職場適応の具体的な配慮の方法について協議した。
- 職務配置後は、業務の指示系統と作業終了後の報告先を明確にするため、対象障害者の属する現場のリーダー(介護長)を指導担当者とし、定期的に相談する機会を設け、必要に応じて配慮事項を見直すこととした。
配慮を受けている障害者の意見・感想等
一人で食事がとれない事情を踏まえ、勤務時間を9時~13時までとしてくれたのは助かっている。
また、年休を取得しやすい体制を組んでいただいたので、連休をとれるようになり大変ありがたい。なによりも職場の皆さんはやさしいし、自分を見守ってくださるので安心して仕事ができている。
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