事業所名

合理的配慮事例・27230

業種

サービス業（他に分類されないもの）（特例子会社）

従業員数

266名

職種・従事作業

事務的業務（ウェブアクセシビリティ診断等）

障害種別

難病（網膜色素変性症）

障害の内容・特性

＜網膜色素変性症＞
徐々に視野が狭くなり、視力を失うこともある遺伝性の病気で、治療法は確立されていない。暗いところでものが見えにくくなる（夜盲）、視野が次第に狭くなる（視野狭窄）、視力の低下など。幼少期に発症し、現在は光を感じる程度。

募集・採用時の合理的配慮

面接時間について、体調に配慮すること

夕方・夜間はものが見えづらく移動が制限されることがあるため、面接等は可能な限り昼間の時間帯に設定した。

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接場所への移動、紙文書の代読・代筆が必要となるため、就労支援機関の支援者等の同席を可能とした。

その他の配慮

対象障害者が通常使用している読み上げソフトの種類とバージョンを事前に確認し、PC操作試験の際に準備を行った。また、試験時間は平均時間よりも長くした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 対象障害者の配属箇所はウェブアクセシビリティ診断等を行う部署で、その職務に従事する社員には、同じような障害を持つ者もいる。特に対象障害者は進行性の疾病のため、その状況を熟知している同じ障害を持つ上司を業務指導や相談に関する担当者に定めた。
2. 担当者が対象障害者の状況を見ながら、その時の症状に合わせてアドバイスをするなど必要な配慮を行った。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 疾病の症状によって、ラッシュ時間帯の通勤を避ける等した。
2. 暗くなると見えにくくなるため、日の入り前までに帰宅させる等の対応を取った。
3. 診断書の提出により、年次有給休暇以外に通院のための休暇を取れるようにした。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

1. 疾病の進行度合いを都度確認し、業務内容・業務量等について対象障害者に対し定期的にヒアリングを行った。
2. 目で確認する仕事が難しくなった場合は業務内容について調整を行った。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

1. 進行性の疾病や難病について、具体的にどのような内容なのかということを理解するための研修を年2回社内で実施している。
2. 社長が講師となり障害に関する勉強会を実施している。

その他の配慮

1. 視野狭窄があるため足元に物を置かないこと、本人は物品の置き場所により位置関係を把握していることから物品の置き場所は本人に断りなく変更しないこと、近くに人がいるかどうか判断が難しいため声かけすることなどの配慮をしている。
2. 床の色や素材、幅の広さを変えることにより、曲がる方向が分かるようにした。

入口などへの緩衝材

事務所入口をカーペットの色で識別

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等