募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

管轄のハローワーク職員が同席のうえ、試行的な雇用（トライアル雇用）で採用した。

その他の配慮

常勤換算1名の業務量を、本人達に配慮し0.5の員数（短時間雇用）で2名体制とした。なお、当初は知識も経験も無かったため、職業センターのジョブコーチ支援や障害者就業・生活支援センターに生活面及び職場適応・定着に係る定期的な支援をお願いした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

当初は看護師長を業務指導・相談の担当者としていたが、現在は事務主任を担当者としている。なお、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の障害者雇用納付金制度に基づく助成金（業務遂行援助者の配置）を活用し、業務の遂行に関することは業務遂行援助者が実施している。
指示担当者（事務主任）を1名とし、複数の指示があると混乱するので、指示担当者以外の職員は指示をしないようにした。

特別に要した費用　（　）はうち助成金充当部分※
「障害者介助等助成金」 （1人、月5千円）

※配慮を講じるに当たって、特別に要した費用や助成金の支給を受けた場合の金額を記載しています。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

採用当初は2名一緒に作業をさせていたが、習熟した現在（採用から10年経過）ではフロア別（2階・3階）に個々で作業することができるようになった。2名体制のため、業務の不公平が生じないようにしている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

障害者職業センターのジョブコーチの協力を得て支援計画を策定のうえ、業務範囲・手順を定めていった。
また、ジョブコーチと協働にて、手順書（1日の作業場所、作業時間及び作業内容を記載したカード。例1:30～1:50　ホール　はわく（掃く））を作成のうえ、始業前に手渡しし、携行させて作業を確認させている。
対象障害者は採用当初に頻繁に支援していただいていたジョブコーチに対して大きな信頼感を持っており、現在でもジョブコーチのたまの来所を楽しみにしている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

事務主任が定期的（毎朝出勤時）に体調面について確認しているが、特段問題はない。

その他の配慮

レクレーション・懇親会の参加については必ず声をかけている。積極的に参加している。
事業所側から積極的に家族や支援機関にコンタクトをとることはあまりないが、家族や支援機関との連携・情報共有を必要に応じて行っている。