募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

ハローワーク、就労支援機関、専門機関の同席を認めている。
障害者就業・生活支援センター：障害特性、配慮事項に関する説明
ハローワーク：特定求職者雇用開発助成金等各種助成制度について説明
障害者職業センター：雇用前実習（職務試行法）・ジョブコーチ支援に関する説明

その他の配慮

障害者雇用率達成に向けて、精神障害者の雇入れを事前に会社内で協議し、本人の特性を鑑み、バックヤードでの事務処理を複数部門から切り出しを行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

採用当初は週2回ジョブコーチが現場支援を行い、その後頻度を減らしながらジョブコーチ支援を継続。人事課長・現場管理者と意見調整を行いつつ、指導担当者（一般社員）がジョブコーチと協議して本人を指導。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

指導担当者がマンツーマンで指導。マニュアルについては他人が作成したものでは分かりにくいため、ジョブコーチの助言を得ながら、本人が指導された内容を元に自ら作成。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

8時から17時までの勤務となる予定が、9時から16時までに時間を短縮して雇用開始。本人の状況により、支援者の見解を踏まえて、勤務時間の延長を判断することとしている。月1回の通院は必ず認めており、不調時にも本人から要望があれば通院を認めている。定時退庁、休憩時間の確保を確実に行っている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

昼休みは一時的に自宅に帰り静養する事を認めている。業務時間中も本人の疲労を考え給湯室で10分程度休憩をとることを認めている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

通常より1時間勤務時間を短縮して雇用を開始している。午前と午後で部門をまたぎ担当業務を切り出していたが、本人の負担を考慮し、所属部署を一本化した。担当業務についても電話対応は免除していたが、会社内部の電話対応（支部との連絡）は内容が固定化されており、対応可能であると判断し、本人の意向を確認のうえ担当業務としている（外線は免除を継続）。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

採用面接以前から障害者の雇入れを関係部署に説明し、障害内容・配慮事項を把握するため、面接時に各部門担当者を同席させている。本人所属部署の職員に対しては所属長から説明を行っており、採用後にジョブコーチ支援の受け入れを協議している。

その他の配慮

外部からの刺激のうち聴覚情報については耳栓をつけた状態で業務を行うことを認めることで対応している。また、視覚情報に関し、パソコンを正面に配置することに加え、本人を囲うように遮蔽物を配置することについても認めている。それ以外に事務処理バックヤード作業に集中できるよう窓口から離れた奥の座席に配置している。