募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者合同面接会で面接を行った。支援者等同席可能であったが本人の意向で同席していない。

その他の配慮

トライアル併用求人で応募を容易にした。（事業所側としては）トライアル後の雇用はフルタイム勤務を想定していたが、本人の離職期間が長かったこともあり、トライアルは週25時間勤務から開始し、常用雇用への移行時には本人と話し合い、体調を考慮して週30時間勤務で雇用した。採用時はハローワーク職員の同行、支援等あり。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

施設長（園長）、主任職、生活相談員職の3名体制としている。
本人への職務上の指示、日々の相談、他の職員から本人に対する相談・連絡は、主として主任職・生活相談員職の2名で対応するが、常時、全般的に3名のいずれかで対応できる体制がある。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

週間予定表を作成しており、1日ごとの清掃箇所を明示している。口頭指示ですべての作業を行うことが可能であり、一通りの作業をすぐに覚えることができた。現在では、曜日ごとの清掃箇所も記憶しており、スムーズに作業を行っている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 水曜日の通院に配慮し、週5日勤務で水・日曜日を休日とした。勤務時間について、トライアル期間中は週25時間勤務とした。体調面で無理が無いかを確認した後に週30時間へ移行し、その後、事業所からフルタイム勤務の就労を本人に打診したが、本人から体調を維持できない旨申し出があったため、これに配慮し、週30時間のまま継続雇用している。
• 体調不良の際の欠勤連絡は緊張が伴うため、担当者のいずれかへ個別に連絡しても差し支えない体制を整えている。また、本人が欠勤することを過剰に気にし、さらに悪化することがあったため、5日以上の欠勤の際には診断書の提出を促し、体調回復に努めることが仕事の継続につながること及び欠勤の必要性を説明した。長期欠勤後、復帰の際は必ず施設長（または他の担当者）が面談を行い、本人が欠勤をマイナスとしてとらえないよう精神面の配慮を行っている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

• 休憩時間について、当初、職場の雰囲気に慣れていただきたい（他の職員にも本人を知っていただきたい）という方針から、休憩室で他の職員とともに昼食を取ってもらっていたが、会話に義務感を感じたり、職員の言動を被害的にとらえるようになり、不安感を口にするようになったため、本人との話し合いで空室（宿直室）で休憩を取ることにした。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

作業は問題なくできていることから、本人のペースでベンチのある喫煙コーナーで小休止をはさむことを許可した（喫煙の習慣があるため）。※喫煙コーナーは、清掃用具の出し入れで頻繁に使用する収納庫のそばにあるため、ビニールカーテンで仕切り、利用しやすい環境としている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

各部署の主任から職員に対して、本人は精神疾患により気持ちや体調に波があり、体調管理のために欠勤することも必要な場合があることを伝えている。

その他の配慮

3名の相談体制を維持するため、担当者の異動の際は引き継ぎを行い、新たな担当者と本人がスムーズに信頼関係を築くことができるよう人的環境への配慮を行っている。