面接は一人で参加。コミュニケーションに難あるが会話は普通にできていた。

対象者は障害者就業・生活支援センター（以下「支援センター」という。）の利用者であり、支援センターからの推薦で応募し、支援を受けた。また、就職にあたっては障害者職業センター（以下「職業センター」という。）の支援も受け、ジョブコーチ支援を活用した。

対象者は主治医から二次障害の防止に向けた短時間勤務等を言われていたことから、事業所として負担軽減に配慮することとした。そのため、当初は配属先の正社員1名他2名で業務指導等を担当したが、対応がわからなくて苦労した。その後職業センターの研修を受け、現在の担当者に代わってからうまくいっている。

当初、シュレッダー業務の担当とし、当該業務用マニュアルを作り指導した。もっと他の仕事もしたいとの本人希望があったので、資材管理の業務を担当とした。
そのため資材保管庫業務を細分化し、ルール化したマニュアルを作成した。また、ジョブコーチのアドバイスを取り入れて、業務の難易度や内容を図や色分けして、本人とともにマニュアルを作成した。
そうしたマニュアルの活用により円滑な業務遂行につながっている。　　　　　　　　　　　　　　　

・当初は一日6時間の短時間勤務（8：30～15：00）であったが、現在は7時間50分のフルタイム勤務（8：30～17：20）となっている。残業は今までは基本的にさせていなかったが、フルタイムになってからは繁忙期だけ月に数回、トータル3時間程度の残業をお願いしている。
・通勤はマイカー通勤で特に問題はない。
・通院は勤務終了後に行っているので特に配慮は必要ない。
・頭痛があるため、薬を飲んでいるが勤務に影響はない。総じて勤務は安定しており、ほとんど休みはない。

シュレッダー室に対象者用の休憩室を設けた。昼休みなどに活用している。

・上司から自分のペースでシュレッダー業務をしてよいと伝えている。
・日によって業務内容が異なり、朝は特に忙しいので上司が状況を勘案し、業務配分等の指示を出している。

対象者の了解を得たうえで、本人の障害内容は配属先で全てオープンにし、障害特性や対応方法などについて説明し、理解を得ている。

日報と週報による管理（本人と担当者の情報共有、助言、課題への対応等）を行っている。
①「1週間の目標」今週の目標とふりかえりを記録して提出してもらう。担当者のアドバイスあり。
②「業務日報」1日の体調、服薬、気分、作業内容、感想等を記入して、担当者とやり取りしている。