障害者雇用を進めるための職域開発と障害者に配慮した雇用管理～職場の周辺業務の事業化と本人の役割意識の向上～
2002年度作成
| 事業所名 | 株式会社オレンジジャムコ | |||||||||||||||||||||
| 所在地 | 東京都立川市 | |||||||||||||||||||||
| 事業内容 | ギャレーの運搬・紙剥がし、ウエストカット、メール、清掃、お茶出し、部品洗浄・補充・整理、ワイヤーカット・マーキング、小部品のペイント | |||||||||||||||||||||
| 従業員数 | 14名 | |||||||||||||||||||||
| うち障害者数 | 11名
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 ギャレー |
1.取り組みの経緯、背景
| 当社は障害者の雇用を目的として設立した特例子会社であり、障害者の雇用を推進するために、親会社の仕事の内容及び職場環境からみて、障害者に適した仕事の職務を親会社の職場内で探索し、職務開発を行う必要があったことと、職場の分散化による会社全体の一体化意識を失わないための雇用管理に努めることが必要であった。 |
2.取り組みの内容
（1）親会社の職場内での業務の捜索 |
| ○ 親会社の仕事の把握 ☆この仕事は障害者でできないかの発想を持った職域の開発 ※親会社の航空機内装品製造は、典型的労働集約型の業務であり、製造工程の周辺に障害者に適した職域の開発を行った。 ＜受託作業の開発例＞ ★約40種類の仕事を開発 |
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| ・車両の水洗い及びワックスがけ、自転車の空気入れ ・シーラント(のり)のノズルクリーニング ・パレットのバラシ作業 ・廊下、階段、水飲み場、休憩室、事務所の掃除 ・構内掃除・寮の清掃 ・サービスカートのテスト用食品模造品(砂袋等) の作成 ・ゴミ箱、段梯子の塗装 ・ギャレー完成後の治具の取り外し及び整理 ・ネジの頭部への塗装 ・木製道具箱などのサンドペーパーかけ 他 ☆当社のポイント⇒親会社から第一線の現場責任者を役員に迎え入れ、 受託の協力を得る。 |
（2）業務の内容と受託事業としての位置づけの確認 |
| ・受託方法の決定(受託の範囲・スケジュール化・契約内容の策定など) ※契約上、受託料については、下記計算方法による包括契約としている。 ↓ 受託料＝勤務時間数×人件費をベースに設定(親会社は社外委託費扱い) ☆当社のポイント⇒障害者配置の理解を得ながら、親会社の実務担当との連携を図る。 |
（3）業務改善と社員指導 |
| ［1］ 作業改善(障害者本人職務遂行のやり易さと安全面に工夫) ＜仕事の工夫例＞  作業チェックシート（清掃作業場所等）の作成 |
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| ［2］ 職務教育(担当する職務のコーチングと役割認識の徹底を図る) ○資料2  目標管理→ 会社の年度方針に基づき、各個人の職業上の目標を持たせ、定期的にフォロー ○資料3-1  ○資料3-2  担当課長によるカウンセリング活動の実施 （社員から仕事・生活面等の相談を受ける）  サポーターの確立（家庭・支援センターなどとの連動） ＜家庭との連携＞ ・「連絡帳」の実施 ・父母懇談会の定期的開催 ○資料4  職場管理者は、「健康管理表」により障害者の病気歴などを把握しておく。  成長事例→ 部品組み立てにおける個人作成マニュアルノート ☆一緒に働いている職場のメンバーに本人の障害特性を事前に話しておく。 |
（4）一体化意識を持たせるための雇用管理の工夫 |
| ［1］ 経営方針の策定 ＜経営方針(6K)＞
 ［2］ 朝礼による情報の共有化 ※当日のマスコミのニュースなどを引用した具体的事例による情報提供を行う。 ［3］ レクリェーションの活用 ＜社内行事＞・お花見・バーベキュー大会・納涼大会・社員旅行・忘年会 ＜会社間＞ ・近隣の特例子会社とのキックベースボール |
3.効果
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4.今後の課題・展望など
（1）障害者雇用の推進を図るために更に新たな職域開拓とスキルアップに挑戦する。
（2）障害者社員の職務レベルの向上を図るために、より緻密な雇用管理を図る。
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| 執筆者：株式会社 西友サービス 取締役管理担当 小野 博也 |
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