• 工場内の整備として、ラインのレーン化を実施。
• 型枠の改造の取り組み。
• 必要なコンピューターの導入。
• 労働基準協会主催の資格取得の奨励と作業意欲の向上喚起。

• 型枠の改造により、現場の障害者が大きな力を必要としなくなり、また時間の短縮と脱型後のコンクリートの残滓の掃除が、構造上容易に出来るようになった。
• コンピューターの生コンクリートの練り込みにおいても、失敗が無くなり品質向上につながった。

• 会社の理念は一言で云えば、障害者だからといって特別な考え方、捉え方をしていないということである。従って健常者と障害者を区別しない考え方を指導しておりそのことによって、相互に助け合い・支援する気持ちが生まれ、職場に浸透している。
• 障害者の職場定着を図り、従業員の生産意欲の向上や明るい会社づくりを目指すには生産対策と併行して、色々の労務施策が求められている。こうした現状に照らして次のことを実施している。

• リーダーを若い女性としたために、特に障害者には発言しやすい環境となり、発言力が増し、障害者の意見が直接管理者へ伝わり、とかく風通しの悪かった他の班との意見交換が活発に行われるようになった。その結果、取り決めたことは良く理解し、職場の安全と精神面の安定が図られている。
  同時にここでの提言や会議内容は、上部の機関へ回付される、これによって社長以下管理職によって検討され結論づけられ、回答が示されていく。
• 活動支援のために、年初に活動費として一定額を予算化して各班に振り当てている。支出は班員が話し合って、レク活動など自主的に決定していくやり方になっている。

1. 作業上の対人関係等、病気以外で休む者を無くするようにしたいが、通勤者等においては家庭での過保護などの理由で休む者があるため、現在製造部の上司や総務部の管理スタッフ等が家庭訪問を常に行って状況把握と家族の相談を受けながら、早期出社を働きかけている。
2. 寮生の余暇の活用、その他に対する相談・支援 〔現在寮生17名〕
   
   1. 電気製品の使い方の指導、洗濯機・テレビ・エアコンの故障時の取り扱い等の指導。またゴミの分別等の指導。
   2. 寮生活や買い物等生活指導の実施。

［3］　社員全員による月2回の全体朝礼。
全体朝礼は、毎月1日と16日の始業時から製造部長、営業部長等により開催され、1ヶ月の行事予定、来客予定、交通事故・労災事故防止の呼びかけを始め管理者の方針伝達を行う。同時に管理者による全員の点呼を行って、従業員の気持ちの引き締め、意欲喚起を図っている。引き続き、全員一斉にラジオ体操を実施する。

［4］　各部署における毎朝のミーテイング実施。
所管の部長や、工場長が中心となり、毎朝始業時より実施し、作業上の留意事項、事故防止の注意を喚起すると共に、健康状態の把握や作業服装の点検・注意をする。

1. 健康管理の推進チェック（毎日の健康状態の把握、服薬者の確認）
2. 作業服装の点検と洗濯指導。
3. 毎日の作業工程の周知
4. ラジオ体操での身体リフレッシュ

1. 障害者の父兄会開催
   毎年1回、父兄同伴の球技大会を行い、終了後障害者と一緒に父兄会を開催して、会社の方針報告、本人の就業時及び寮での生活状況の報告、本人と家庭の問題についての話し合いを行っている。
2. 研修旅行の実施
   宿泊を伴う社員旅行を毎年実施し、社員相互の円滑なコミュニケーョンと明日への活力につなげているが、障害者も進んで参加している。
3. 文化講演会の開催
   町民とのつながり、地域社会への貢献の一端として毎年、著名人による講演会を町民会館で開催し、好評を得ている。今年（第10回目）の講師は、元全日本バレーボール選手：三屋　裕子　氏で12月19日開催予定。