車いすで働く障害者への対応と施設の改善
2002年度作成
| 事業所名 | 株式会社レデイ薬局 | |||||||||||||||||||||
| 所在地 | 愛媛県松山市 | |||||||||||||||||||||
| 事業内容 | ドラッグストア・調剤薬局チェーン 愛媛県 44店舗、香川県 10店舗、広島県 4店舗（内調剤薬局9店舗） 障害者は商品本部事務員として下肢障害者1名在職 | |||||||||||||||||||||
| 従業員数 | 436名 | |||||||||||||||||||||
| うち障害者数 | 1名
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1.障害者雇用についての取り組み経緯、背景
| 雇用促進の一環として、障害者の採用は企業の義務、かつ責任のある問題であるとの認識は持っていた。しかし、従来、当社の本部機能が小規模であった事や、店舗においては医薬品を取り扱っているため知識の習得が必要なこと、またドラッグストアは、基本的にはすべて立ち仕事であり、一カ所に立ってということではなく店舗への各種雑貨食品等の搬入や補充をしたり店内を動き回らないといけない。そういう意味では結構肉体的にも厳しいし、当然店舗に出るため、お客様と対応しないといけない。そういった中で判断業務も非常に多いということで、障害者で対応出来るかという疑問を幹部社員が持っていたことが障害者の採用にいたらなかった理由と思われる。 しかし、平成12年度に事業の拡大にともない組織の再編による本部機能の充実をはかるにあたって、従業員を採用する場合、今後は障害者の雇用を検討していた。いいタイミングで職業安定所から現在勤務している障害者の紹介をいただき、面接等を行った結果、本人の明るい性格と意欲がある為、採用に至ったものである。 |
2.取り組みの内容及び効果
（1）助成金の活用 |
| ［1］ 車いすでの勤務になる為、採用決定後、助成金（第1種作業施設設置等助成金障害者福祉施設設置等助成金（第一種））を利用させていただき下記の改善を行うことができスムースに雇用することができた。 |
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| ハ、事務所内の通路確保 ニ、トイレの改装 （事務所・食堂） |
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| ホ、事務所から食堂へ行く通路の改装 |
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| チ、その他 ［2］ 本社移転に伴い新社屋を建築することになり、第1種作業施設設置等助成 金の申請をし、エレベーターの設置をはじめ2F、3F扉の半自動化、障害者用トイレの設置、駐車場の整備およびスロープ化等各施設について、助成金の支援を受けることで障害者を受入れやすい環境を整えている。 |
（2）職場改善の効果 |
| 障害者を雇用したことにより、他の従業員に障害者に対しての接し方、考え方を教育するチャンスが得られたこと、職場全体の雰囲気が非常に良くなった等（障害者本人が非常に明るく、仕事に対しての取り組みが熱心である）が当社にとって今後の障害者雇用を推進していく上で自信が出来たことが大きな効果と思っている。 |
3.今後の課題・展望
| 当社としては、まだまだ法定雇用率に達成していない現状では課題は多いが、まずは障害者の雇用を積極的に進めるため、職業安定所・障害者雇用促進協会等関係機関と連絡を密にとりながら、ハローワークの障害者雇用率達成会議・合同就職面接会等への出席、障害者雇用促進協会が行う各種管理研修会等への参加を行い、障害者雇用問題に深くかかわりながら、会社全体で障害者を受け入れる体制を整えながら随時採用して行きたいと考えている。しかし、現在の採用は事務系のみとなっている為、店舗での業務を再度見直し、障害者の方が活躍できる場を見いだすことにより職域の拡大をはかるとともに、職場環境や労働条件等の整備を早急に進めていき、早い段階での雇用率達成に向けた努力を行い企業としての社会責任を果たしたいと思う。 |
| 執筆者：株式会社 レデイ薬局 総務課長 鏡原 章司 |
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