• 自宅において、呉服の加工から仕上げまでおこない、出来た製品は、会社で回収を行っている。
• 呉服販売部門の社員が、注文書等で仕事の指示・勤務時間の管理等を行っている。
  重度の聴覚障害者にも同じく、通勤途上の危険性を鑑み、自宅にて仕事が出来る体制を整え、呉服加工を行わせている。
• 在宅勤務をしている者に対して、職業生活相談員を中心に雇用管理、環境整備を行い職場定着に努めている。

• 本来、週3回程度の通院により加療を要するところであるが、通院は1回、休みを利用して行っている。このため、勤務先に携帯用透析の器具を持ち込み、毎日1回1時間足らずの腹膜透析を行っていることから、個室を準備し治療に専念させている。
• 中途で腎臓障害者となったことにより、販売部門で雇用したが体力・治療等の配慮から、事務部門へと配置換えを行った。
• 仕事を本人の業務・体調等に合わせたローテーションを組み、周囲の理解・協力により障害者の職域拡大を推進している。　

• 職場配置については、採用後1ヶ月の研修を行い、机上での研修と実地での研修を半々に行い、個々の能力開発を重視し、個性と適性を判断して行っている。
  
• 障害者においても、個々の障害の種類・程度また適応能力を考慮し、職場転換も行っている。

• 毎朝、朝礼を行うとともに、現場O・J・Tを行い、笑顔をもって各職場へ向かうようにしている。
  
• 月に1～2回、セールストレーナーによる販売接客研修を行うことにより、社員の教育訓練を心がけている。
  
• 配置転換時には、リーダーによる商品知識等の小研修を行い社員の資質向上に努めている。

• 勤務時間・・・シフト体制を行っている。
  ［1］　フレックスタイム制・・・在宅勤務者
  ［2］　　9：45～18：30
  ［3］　11：30～20：15　
  
  部署で、月ごとまた、個人ごとに勤務シフトを決定している。
  
  年間総労働時間・・・1920時間　　
  休憩時間・・・80分　　
  年間休日・・・109日　　　　　
  
  
• 障害者の平均基本給・・・320，000円（障害者の雇用形態が異なるため、平均値は、出せない。）

• 定年・・・・・60歳
• 継続雇用・・・なし

• 年に1回、定期検診を行っている。
• 検査を要する者については、産業医より、カウンセリングを行い健康管理に努めている。
• 接客等立作業が大部分であり、社員の疲労回復のため、休憩室・休養室等の整備に努めている。

［2］　福利厚生

• デパートという性質上、レクリエーションなどは、一斉には行えないが、大阪に直営の保養施設を設け、社員誰でも利用できる宿泊施設がある。
• そのほかにも、各県の宿泊施設と契約し、契約料金で利用が出来る指定宿泊所を設けている。

• 当社の就労場所は、販売・事務・物流とそれぞれ特徴があり、障害の異なる種類等によっても、ノーマライゼーションの理念に基づいた雇用の場は確保できる。
  
  
• 障害者雇用における環境整備にかかるコスト増を図る助成金制度は、大変ありがたいが、どのような助成金があって、どのような業種に利用できるのかわかりやすく支給事例等をまとめたものが提供してあれば、今後も障害者の就労に向けて雇用が拡大していくと思う。