障害者とのコミュニケーション作り
2003年度作成
| 事業所名 | タケチ工業ゴム株式会社 | |||||||||||||||||||||
| 所在地 | 愛媛県伊予市 | |||||||||||||||||||||
| 事業内容 | 工業用ゴム製品の製造と販売 | |||||||||||||||||||||
| 従業員数 | 284名 | |||||||||||||||||||||
| うち障害者数 | 10名
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1.会社の沿革
| 昭和32年3月神戸に、工業ゴム株式会社を、現在会長である「武智義加」が設立し、昭和37年3月に大阪府茨木市に移転した。 その後、昭和47年12月に「タケチ工業ゴム株式会社」に社名変更を行った。 これに前後して、現会長が愛媛県伊予市出身である関係から愛媛県下に5工場を設立。また、関係会社として株式会社 武智エンジニアリングも設立した。 5工場では別々の製品を生産しており、一例として松山事業部は冷蔵庫用ドアガスケット、伊予事業部は建築用ゴムガスケット等を製造している。 「一流の品格 一流の技術」を社の目標とし、お客様に満足して頂ける製品を納入できるよう取り組んでいる。 |
2.障害者雇用の経緯、背景
| 地元社会に貢献する一環として、障害者雇用に取り組んできており、昭和48年1月にはじめて障害者を1名雇用した。 この障害者は、三半規管に障害があるため、障害を考慮して出来る限り座り作業が出来る仕事もしくは、何かにもたれて作業が出来るような仕事を考え配属を行った。 その結果、現在に至るまで約30年間という長期に亘り職場に定着することが出来ていると同時に、障害者でも「適材適所」に配属をすれば施設・設備等の改善等をしなくても雇用が可能である事が分かり、障害者雇用について前向きに進めていくことが出来るようになった。 |
3.取り組みの内容及び効果
| 会社としては、障害者のために施設・設備改善等は特別に行ってはいないものの、健常者と同じように製造ラインに入ったり、品質保証や管理の仕事等、障害者の能力、適性を把握し適材適所に配属している。 また、配属部署においては、障害者が仕事を覚えるまで上司・同僚をはじめ職場全体で根気よく指導を行ったり作業を補助するなど常にコミュニケーション作りに心がけている。 特に、聴覚に障害がある者については、手話を行える従業員がいないため筆談や身振り手振りで丁寧に指導を行っている。 そのような行動が、常日頃からのコミュニケーション作りと職場の同僚としての意識の高まりが障害者の職場定着につながっていると思われる。 障害者雇用を進めるためには施設や設備の改善及び特別な職場環境を考えがちであるが、一番大切なことは事業主はじめ職場全員の理解と協力が必要であり、障害者が出来る職務の開発を行い適材適所の配置を実施すれば一人前の戦力になると考える。 現在では、雇用している障害者10名は勤続年数も長く、健常者と同じ仕事に従事しており、障害を意識させないまでになっている。 |
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4.今後の課題・展望
| 今後も障害者の雇用を進めるために、障害者雇用促進協会はじめ関係機関が行う各種研修会等への参加を行い、障害者雇用に関心を深めるとともに会社全体で障害者を更に受け入れることが可能になるように職務開発・職場改善等を行いながら会社全体の体制作りに心掛けていきたい。 |
| 執筆者：タケチ工業ゴム株式会社 四国地区総務担当 近藤 盛昭 |
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