対人業務に知的障害者を配置し職域拡大を図った和洋菓子店
2003年度作成
| 事業所名 | 有限会社 壺屋 不二家FC伊達店 | |||||||||||||||||||||
| 所在地 | 北海道伊達市 | |||||||||||||||||||||
| 事業内容 | 食品製造販売業 不二家FC伊達店として洋菓子類を製造販売。他に壺屋特製の和菓子を製造販売。 | |||||||||||||||||||||
| 従業員数 | 5名 | |||||||||||||||||||||
| うち障害者数 | 1名
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面接場面では藤田社長の質問に対しただ泣いているだけで面接が成立せず、受け入れを一度断った経過がある。しかし、面接日の夕刻施設の職員からの「潜在能力が高く成長する可能性も高い、1ヵ月でいいので実習をお願いしたい」と懇願するような熱意ある電話に押し切られ職場実習の受け入れが決まる。

最初の仕事はボール洗いから始まりイチゴのヘタ取りやイチゴ切り、そしてケーキへのイチゴ載せ、ケーキのセロハン巻き等軽易な仕事の成功体験を積み上げ焦らず職域を拡げていった。また、採用した年の12月に、毎年開催されている職親会の研修会で養護学校の後輩達へ職場体験発表をおこなった。大勢の後輩達や教育・福祉関係者の前で自分の体験を発表する機会をとおし、随分と自信につながったようである。
最初の数ヶ月は後輩職員に対して指導的立場であるが、その後は接客等職域の面で追い越されることに本人は随分とコンプレックスを抱いていた。あるとき「店に出たい」「レジを打ってみたい」と言い出したため、社長と店長は協議の上彼女に接客の為の三つの課題を与えた。一つ目は、笑顔で「五大用語」を使いこなすこと、2つ目は不二家専用のボスレジを操作できるよう40種類を超えるケーキ等商品名を覚えること、3つ目はご予約承り票の記入ができるよう文字の練習をすることであった。



