精神障害者の職域開発と雇用管理
2003年度作成
事業所名 | 株式会社 ストローク | |||||||||||||||||||||
所在地 | 東京都新宿区 | |||||||||||||||||||||
事業内容 | [1]ビル清掃 [2]ダイレクトメール等の発送代行 [3]精神保健等に関する研修・講演の企画及び実施 [4]障害者の自主製品及び健康食品等の販売 | |||||||||||||||||||||
従業員数 | 26名 | |||||||||||||||||||||
うち障害者数 | 22名
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1.設立の経緯と特徴
当社は平成元年3月に、精神障害を抱えた人のための働く場として設立された。設立のキッカケは、当社の代表者が、「社会の中で、就労のチャンスがないために精神障害者が自分の可能性を広げることができない現実と、精神障害者の作業所を応援する中で精神障害者が作業所で訓練を受けただけで就職するのは困難であることを体験的に感じ、企業を立ち上げて一緒に働く中で社会的自立ができる」よう、定年退職後、就労の場をつくろうとしたことによる。 ビル清掃に取り組んだのは、設立当時、比較的景気が良く人手不足の時代であったことと、ビル建設が積極的に行われている時期であり、ビルメンテナンス企業からの仕事の紹介や受託が取り易く技術指導も受けられたためである。更に短時間の就業が可能の業種であり、精神障害者の仕事として適していると思われたことによる。 当社の特徴は、全国的にも稀な、精神障害者を良く理解した積極的な取り組みと職場開発、及び精神障害者の勤務上の不安定さの問題に対応した職場受け入れ前の研修受講制度を取り入れたことにある。 ◆清掃受託先
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2.会社への受け入れの仕組みづくり
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(1)就職応募の連絡を受ける |

(本人・ハローワーク・作業所・保健所・病院・ケースワーカー等) |

(2)応募者の状況確認・就労意欲などを見るための就労相談を行う |

<相談時の確認事項> ※最初に、研修だけの希望かストローク入社を希望かの確認を行う。
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(3)約2.5時間の研修を、最低5回から8回受講してもらう |

[1] 研修内容 ◆清掃技術の実技訓練 —マンツーマン方式— ・初歩的な掃除方法(雑巾の使い方・箒やモップ等の清掃用具・掃除機・洗剤等の取り扱い方等)を教える。 ・現場での掃除手順(清掃場所の確認・掃除工程・清掃道具・洗剤等)を教える。 ◆勤怠訓練 ・約束した場所・日時に来られるようにする。 ※特に所要時間と逆算した事前の準備 ・来られない場合の事前連絡をさせる。 ◆生活習慣改善訓練 ・睡眠時間の確保と朝型勤務への順応(家族の協力を得るよう伝える) ・自主的な健康管理(例・朝食を採る。衣服による体温調整等) ◆勤労意欲の向上 ・作業の一つ一つのコツを教え納得させ、体で覚えるように指導し、必要なことはメモを取らせる。 ・自信の積み重ねの中から、本人の能力を地道に引き出す。 [2] ポイント ◆就労へ向け、自分を変革させる意識付けのために有料とする。 訓練生については、東京都の精神障害者社会適応訓練事業の委託費を利用 補助金額⇒・本人=1,100円/日 ・会社=2,200円/日 |

(4)本人の体調に応じた就業時間によって雇用に移行する |

・給料は労働基準法に基づく最低賃金をクリアする。 ・本人の状態により長時間勤務契約(30時間以上)か短時間勤務契約かを決定する。 *注)短時間勤務については従来20時間以上であったが、平成15年度から精神障害者のみ15時間以上も可能となった。
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3.勤務の不安定さへの勤務体制の工夫
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4.状況把握のための工夫
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5.効 果
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6.今後の課題・展望など
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執筆者:株式会社西友サービス取締役管理担当 小野 博也 |

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