塵芥回収業務に知的障害者を配置した取り組み
2004年度作成
| 事業所名 | ホッコー建設運輸株式会社 | |||||||||||||||||||||
| 所在地 | 北海道虻田郡虻田町 | |||||||||||||||||||||
| 事業内容 | 一般廃棄物の収集運搬作業 塵芥収集車で町内を巡回し、家庭及び企業から出される生ゴミ、燃えるゴミ、不燃物を収集車に積み込む作業 | |||||||||||||||||||||
| 従業員数 | 27名（平成16年10月1日現在） | |||||||||||||||||||||
| うち障害者数 | 6名
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 （会社全景） |
1.事業所の沿革と障害者雇用の経緯
（1）沿革 |
| 昭和51年5月、創立。建設運輸業開始。 平成15年4月、一般廃棄物収集業務開始。 |
（2）障害者雇用の経緯 |
| ホッコー建設運輸（株）は創業以来、建設運搬業を主として事業展開をしてきたが、虻田町からの入札を得て、一般廃棄物収集運搬業務への事業拡大を図った。その際、必然的に人員の確保が急務であった為、ハローワークを始め諸関係者への働きかけを実施した。作業内容からも障害を持つ方でも充分可能な仕事であった為、同町に在る知的障害者更生施設「清水友愛の里」を紹介され、同施設の職場開拓支援員と幾度にも渡る密接な打ち合わせを行い、障害者を一般社会に送り出したいと言う熱意に同感し、お互い協力体制を取り合う事で6名の採用に至った。 平成15年6月、障害者5名を採用。 平成15年11月、1名の職場適応訓練開始。 平成16年6月、職場適応訓練終了後、雇用し計6名となる。 |
2.業務上の課題と改善への取り組み
（1）作業内容 |
| 虻田町内（本町地区、洞爺湖温泉地区）125ヶ所を担当者毎に塵芥収集車にて回り、一般家庭及び企業から出されるゴミを回収する。回収したゴミは、リサイクルセンターへと運んでいる。 |
（2）課題 |
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（3）改善への取り組み |
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3.取り組みの効果と今後の展望
（1）地域住民の評価 |
| 施設の職場開拓支援員共々、協力体制を取り現場での実地指導を繰り返し行った結果、無事故無災害での作業従事に繋がっている。また、一般住民から回収作業態度や朝の挨拶が出来ること等感じが良いとの評価を得ており、本人達の就労意欲の向上の一因にもなっている。 |
（2）自負と責任 |
| 当初は人間関係や作業内容等に対する自信の無さから、上手く挨拶・返事が出来なかったり、仕事上のミスが多く危険な場面もあったが、一人一人の個性を尊重し本人に合わせた対応と全体での連携体制を図った事により、企業の一員であると言う誇りが芽生え、自負と責任を持てる様になり働く喜びへと結びついている。結果、生活場面においても積極的な動きへと変わっている人も出てきている。 |
（3）取り巻く環境と今後に向けて |
| 知的障害を有する人達を一般就労へと向け、且つ継続した雇用を保つ為には、企業内での障害に対する深い理解と協力が絶対不可欠である。そういう面においては、今回事業拡大に伴う人員の確保が急務であった為のタイミングの良さは功を奏したが、一度に6名の知的障害を有する人達を雇用したホッコー建設運輸（株）は、企業全体が個々人の障害を顕著に受け止め、けっして特別な存在ではなく分け隔てなく接してきた事が本人達の継続出来る大きな力となっていると思われる。 その事が企業全体のイメージアップにも繋がり、更に虻田町全体での障害者雇用の促進になればと期待している。 （執筆者：あぶた福祉会居宅支援事業所かぜる所長 小野寺秀昭） |
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