平均年齢は55歳~高齢の障害者が安心して働ける職場~
2004年度作成
事業所名 | 住金和歌山ゼネラル株式会社 | |||||||||||||||||||||
所在地 | 和歌山県和歌山市 | |||||||||||||||||||||
事業内容 | 製造部門・・・鉄構加工品、工作品製造販売、カゴ枠製造 土木建築部門・・・各種土木建築、造園・剪定業 総合サービス部門・・・車検、印刷、クリーニング、OA機器販売 人材派遣業 | |||||||||||||||||||||
従業員数 | 377名(平成16年10月1日現在) | |||||||||||||||||||||
うち障害者数 | 16名
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1.事業所の概要
(1)会社の沿革 |

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(2)障害者雇用の経緯および会社現況 |

住友金属工業(株)100%出資子会社として昭和49年4月高齢者、要健康管理対象者の雇用対策会社として設立したが、現在は障害者雇用受け皿としての機能を継続しつつ、一方で土建業、鉄構造物製作、人材派遣業、印刷業等幅広い事業を展開している。 |

(3)障害別の人数と平均年齢 |

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2.職務の開拓と作業環境の改善
(1)障害者が就労可能な職務の開拓 |

種々の障害者が肉体的苦痛を受けることなく、又、勤労意欲の低下をきたすことのない業務を提供するため、障害者が就労可能な職務の開拓を行なった。 具体的には、作業姿勢(座り作業でもできる)、重量物の取り扱い(1人10kg以下)等、環境面技能面で障害者が従事できる業務として、地場産業である家庭小物用品製造会社の下工程となる最終商品の組み立て梱包作業を受注し、日常業務としている。
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(2)職場運営 |

本業務は、材料仕入れ及び完成品納入等、一部で障害者のみでの業務は無理であることから、他に軽度な要健康管理者、及び健常者の管理監督者を配備し、職場運営にあたっている。 職場の現況としては、朝のミーティングでその日の健康、体調を確認し、状況に見合った作業配備を実施したり、時には共同作業を実施することにより、安心感と仲間意識の高揚が図れることと、「やりがい」、「責任感」を常に心のよりどころとして業務に従事できるように留意している。 |

(3)作業場の改善 |

肉体的労力を減少する製造工程の効率化を図った。
作業中の雰囲気をより明るく爽快にする目的で、軽音楽を流すようにした。
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3.雇用管理と技能の向上
(1)勤務時間 |

人工透析治療が必要な当該者(4名)については、週3回の透析治療が受けられるように勤務時間の配慮等のきめこまかな運営を実施している。 また、通勤ラッシュ時を避け、よりスムーズな出退勤ができるよう、30分の早め出退勤を取り入れた。 |

(2)パソコン教育 |

職場業務日誌、売上げ報告などは、従来手書きにて作成していたが、能力向上の一環としてパソコンによる文書作成教育に取り組み、現在では大多数の者がパソコンを用いて報告書などを作成出来るようになり、自身のスキルに自信を持てるようになってきている。 県主催のアビリンピック競技会表計算の部に、平成15年は2人参加し、平成16年は3人参加するようになっている。 |

(3)トイレの新設 |

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(4)通勤の改善 |

自家用車による通勤者が利用する駐車場については、職場に近い駐車場を利用できるように配慮した。 |

4.今後の課題
社として、障害者の雇用に関しては歴史が浅く、各種関係機関が実施している研修会等への参加が充分とは言えないため、今後はより多くの研修会等へ参加し、障害者雇用に対し、より理解を深め社会的責任である障害者の雇用促進に取り組んでいきたいとのことである。 そのためには現状業務にとどまらず、一般職場(軽作業従事)への配属やワープロ、パソコン技能が生かされる職場への配属も考慮し、更なる作業場、環境改善を図り、働き甲斐のある職場作りに取り組んでいきたいと考えている。 (執筆者:和歌山県障害者雇用促進協会雇用アドバイザー 田上英勝) |

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