総合ビルメンテナンス業として「大学教育の一端を担う」という自覚をもって
キャンパスの環境維持・管理に取り組む
1. 事業所の概要
キョーワファシリティーズ株式会社は、平成14年12月に前会社より独立し、設立され、総合ビルメンテナンス業として平成15年4月より業務を開始した。
京都市内の大学関係を中軸に、清掃・設備管理・警備を主要としたビルメンテナンス業として本年で創業7年目を迎えた。
障害者の雇用は前会社より引継ぎ、業務担当部長も前社での経験を生かし、率先して取り組んできたことからはじまり、昭和50年「障害者雇用促進法」が改正された頃より積極的な雇用へと発展し、現在も高雇用率を維持している。
2. 従事業務、職場配置
現状の雇用状況は3名（内重度1人）主な就労場所は学校関係の清掃業務である。
会社の対応として、障害者に対して配慮はするが、特別扱いはしないということが逆に仕事に対する意欲に繋がり、また、健常者も含めて社員間の障害者雇用の意識も高まり、理解も深まり自然とノーマライゼーションが実現され雇用の定着の良さも窺える。
聴覚障害（Aさん）と身体障害（Bさん）がお互い身振り手振り、あるいは筆談も交えてのコミュニケーションをはかることは仕事に対してお互いが知識を深め、スキルアップに繋がり、効率よく仕事をこなすチームワークもよくなりそれが信頼となり、ときには、仕事以外の悩みも聞ける密接な関係の現場となっている
それと共に現場は大所帯であるので、責任者（男女各1名）の存在が、仕事に取り組む姿勢が健常者へ好影響を与える等、非常に大きなものとなっている。
○Aさんのコメント（68歳女性）前勤務先含め経験年数12年6ヶ月
「入社当時、清掃業務についた時は、腰も痛くて、簡単に掃除をしていましたが、あとで、その場所をよく見ると、少し埃も残っており、自分自身なにか気持ちの悪いことに気が付きました。
その時以来、自分の担当エリアはトコトンきれいにするという強い気持ちで一生懸命働き、今は存在を認めてもらう事ができ、仕事にも益々意欲が湧き、やりがいもあります。
不思議なことに腰も痛くなくなりました。やはり体を動かすこと（運動）は、いいことです。」
○ Bさんのコメント（60歳男性）前勤務先含む経験年数20年
「持論として、手を入れれば入れただけ応えてくれる、掃除=正直 そのことが仕事の喜びとして、今までやってこられました。
これからも、掃除=正直（美しい）この強い信念のもとに、キャンパスを精一杯美しくし、身体のことは気にせず、のびのびと仕事をしていきます」
3. 取り組みの効果
日頃よりキャンパスの環境を美しく安全に維持していくために、従業員一人ひとりが自分の担当エリアを「トコトンきれいにする」いう強い気持ちで、日々取り組んだ結果が成果に結びつき、キョーワファシリティーズが目指す、経営の理念でもある、 総合ビルメンテナンス業として「大学教育の一端を担う」という自覚を持ってキャンパスの環境の維持・管理に取り組む姿勢こそが、顧客（学生、教職員）にとって快適に過ごす上で、なくてはならない存在となっている
もちろんこの背景には企業努力だけではなくそれを利用される顧客（大学）の理解、協力があってこそキャンパスの維持が可能になるということである。
今後もより一層学校関係との信頼関係を深め、障害者も健常者もお互いを理解し、認め、思いやりを持つことで、さらなる雇用への取組が期待される。
アンケートのお願い
皆さまのお役に立てるホームページにしたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いします。
なお、事例掲載企業、執筆者等へのお問い合わせや、事例掲載企業の採用情報に関するご質問をいただいても回答できませんので、あらかじめご了承ください。
※アンケートページは、外部サービスとしてユミルリンク株式会社提供のCuenote(R)を使用しております。
