障害を持つ方の雇用は初めてであり、ハローワークより事前に病状についての情報を得ていたが、特段配慮する必要はなかった。

今回の場合、同席の要請がなく、本人のみの面接を行った。

面接に際し職場見学を行ったが、その際に両下肢機能障害への配慮として、転倒等を防ぐために事業所の社員が常に付き添って介助した。

水質分析補助業務は水質分析担当員から作業標準書に基づき指示している。
その他全般において、日常的に所長が指示、指導し、また相談を受ける。

月1度の通院の必要があるが、振替休日にて対応。その他は本人合意のもと、障害のない従業員と同条件としている。ただし、今後進行があれば配慮をしていくこととしている。

本人の身体的障害を考慮し、業務内容は計器類確認、水質分析補助、清掃等の軽度作業に限定。

【水質分析補助作業時の配慮】

• 試験室内において、危険薬品（特にビン類）等の準備は分析担当員が実施。
• 試験室内において本人の後ろを通る際には声をかける。
• 両手がふさがる試験時は、分析担当員と二人で実施。
• 腰を下ろす（かがむ）動作が必要な試験作業時用に携帯用の低い椅子を準備し、使用するようにした。

採用決定時、社員全員に歩行に障害があることを周知。

• 和式トイレの使用可否を確認。（和式トイレ可にて特に対応不要）
• 歩行通路について、安全に行き来できるルートを本人と相談し、限定するとともに歩行しやすいように整備した（通路に物を置かない等）。
• 歩行ルートに溝のある部分にはカバー設置、また小さな段差については解消処置を実施。