事業所名

社会医療法人  興生会

所在地

秋田県横手市

事業内容

精神科病院（383床）・介護老人保健施設（150床）・精神障害者の生活訓練・就労支援等の社会復帰施設

従業員数

426名

うち障害者数

8名

 

障害	人数	従事業務
視覚障害
聴覚障害
肢体不自由
内部障害
知的障害	1	給食調理の補助
精神障害	7	給食調理の洗浄運搬・病院売店の販売管理及び外来清掃管理・入札公示図書の作成・ふれあい食堂の調理補助・利用者の世話人・事務補助

目次

1. 事業所の概要
2. 障害者雇用の経緯・背景
3. 取り組みの内容・効果
4. 今後の展望と課題

ホームページアドレス

http://www.kohseikai.com

事業所外観

1. 事業所の概要

当院は昭和21年に初代院長が平鹿町（現  横手市）に医院を開業し、昭和27年横手市に転じ、開業。昭和29年9月、県南唯一の精神科専門病院となり、昭和31年医療法人の認可を得て、これまで県内有数の精神科専門病院として施設規模を拡大してきた。平成7年4月には新たな施設として介護老人保健施設「やすらぎの苑」、生活訓練施設「のぞみ」を開設した。また、精神障害者グループホーム等の社会復帰施設を拡充して精神医療と障害者福祉及び老人福祉の連携を図り、精神科救急地域拠点病院として救急医療の充実に努めている。平成21年3月病院の新築工事完成、平成21年4月社会医療法人の認定を受けた。

2. 障害者雇用の経緯・背景

最初の障害者雇用は、専門的資格集団という病院の特殊性があり、法定雇用率を満たしていなかった。平成18年10月1日から社会復帰施設が障害者自立支援法移行に伴い、精神障害者の就労移行支援事業・就労継続B型事業を行っている当法人の就労支援センター「グリーン」を中心としてハローワーク（公共職業安定所）の紹介を基に精神障害者のパート雇用を積極的に進めてきた。平成20年3月に横手市役所大森地域局にふれあい食堂をオープンさせ、調理補助として短時間精神障害者1名を雇用した。平成21年3月に病院の新築工事完成を機に、売店の販売管理及び外来待合室やトイレ等の清掃管理として短時間精神障害者1名を雇用し、障害者雇用の場を広げてきた。

院内のトイレを掃除する従事者

院内の売店で働く従事者

3. 取り組みの内容・効果

秋田県雇用開発協会の説明等を参考とし、障害者介助等助成金のうちの「業務遂行援助者の配置助成金」を8名に活用しながら、障害者雇用の継続に努力している。障害者の受入について一番注意した点は、業務遂行援助者が必ず作業前に日常の挨拶や礼儀、職場の規律、報告等を重視しながら仕事をするよう指導を行った。また、勤務を長く続けさせるために職場の雰囲気に慣れさせ、仲間に溶け込ませ、働く喜びや自信を持たせるよう援助を行い、能力の向上に努めた。レクリエーションとしては、有休を活用させて障害者スポーツ大会に参加させた。その結果、雇用の継続・作業効率の向上及び各部門の作業負担軽減につながり、良い職場環境になった。

4. 今後の展望と課題

現在、精神障害者手帳の所持者が3名、他の4名は精神障害者手帳を所持していないため、当法人としては法定雇用率を達成していない。横手興生病院の理念が「心の通う良質な医療を提供し、地域の密着した信頼される病院を目指します。」とあるので、患者さんの社会復帰と社会参加の促進に努めていくためにも障害者の雇用促進を図っていく。また、パート雇用から正規雇用に変えていくよう努力していく。