事業所名

医療法人社団聖心会阪本病院

所在地

香川県東かがわ市

事業内容

医療業

従業員数

205名

うち障害者数

5名

 

障害	人数	従事業務
視覚障害	2	マッサージ師
聴覚障害
肢体不自由	1	放射線技師
内部障害	2	放射線技師、看護助手
知的障害
精神障害

目次

1. 取り組みの背景
2. 取り組み事例
3. 全体としての評価

事業所外観

ホームページアドレス

http://www.idm-hcg.co.jp/sakamoto/

1. 取り組みの背景

昭和42年に阪本整形外科医院として開院、平成11年に阪本病院に組織変更し、平成15年9月に医療法人社団阪本病院と法人化した。現在、一般病床52床、療養病床56床の合計108床となっている。特にリハビリテーション部門は理学療法士22名、作業療法士7名、言語聴覚士3名と県下有数の陣容となっている。

障害者雇用は病院の拡大に伴い、昭和53年からスタートした。法定雇用率の達成を目的にするのではなく、個人の保有する資格・技能をもとに、これまで採用を決定してきた。医療に携わる職場であり、医療にかかわる資格・技能が優先される職種が多いため、基本的に健常者・障害者の区別なく採用している。

2. 取り組み事例

a．障害者雇用への取り組み

・ 病院という雇用現場から資格・技能の保有が必須である職種が多い。そこで本人の所有する資格・技能を中心に健常者・障害者の区別なく採用している。障害者雇用の歴史は古く、昭和53年からスタートしている。現在、5名となっている。

・ 障害者を特別に意識しないという理事長の考え方は、全従業員に浸透しており、障害者と健常者とのコラボレーションも自然体でなされている。

・ 全盲の障害者がパソコンを駆使して業務をこなしたり、マッサージ師がケアマネジャーの資格を取得するなど、積極的に業務に取り組んでいる。このように障害者が生きがいを持った職場となっており、勤続年数も安定（10-30年）している。

・ 当病院が中核となって、IDMヘルスケアグループを形成している。有料老人ホーム、訪問介護、介護用品販売等をグループで展開している。障害者雇用については、グループ全体で積極的に取り組み、知的障害者も雇用している。障害者雇用については、障害者雇用合同就職面接会等に常時参加するなど、積極的に協力している。

b．職場配置と教育指導

・ 所有資格・技能に応じた配置としている。看護助手1名については病棟全体をカバーして補佐業務をこなしている。

・ 教育指導は各職場の主任がOJTで指導している。また各種会議には障害者も参加しており、コミュニケーションについては問題ない。

・ 現在5名の障害者がいることから、職業生活相談員を早急に養成する予定である。現状ではスタッフ全員がサポートし、職業生活全般の相談にのれるよう配慮している。

c．職場内での人間関係

・ 健常者・障害者という意識は職場にない。

・ 本来あるべき姿としてのノーマライゼーションが自然体となっている職場である。

d．健康面への配慮

・ 当然のことではあるが、障害者各人の体調には十分注意を払っている。

・ 特に心臓障害者については、かかりつけの医者との連絡を密にするよう心がけている。

心和むロビー風景

作業管理の整った
レントゲン室

障害者に配慮した休憩室

わかりやすい表示板

マッサージ現場

3. 全体としての評価

・ 病院という職場の特色として、従事する職種に資格・技能が必須の場合が多い。採用については、健常者・障害者の区別なく本人次第で採用している。採用後も安定して長期間にわたり勤務していることから、障害者と健常者とのコラボレーションも自然体でなされているといえる。障害者雇用のあるべき姿としてのノーマライゼーションが実行されている。

・ 当病院が中核となってIDMヘルスケアグループが形成されており、有料老人ホーム、訪問介護、介護用品販売等をグループで展開している。障害者雇用については、グループ全体で積極的に取り組んでおり、知的障害者も雇用している。障害者雇用については、障害者雇用合同就職面接会等に常時参加するなど、積極的な雇用拡大に取り組んでいる。