事業所名

明恵産業株式会社  石橋工場

所在地

栃木県下野市

事業内容

リネンサプライ業

従業員数

101名

うち障害者数

7名

 

障害	人数	従事業務
視覚障害
聴覚障害	1	洗濯品仕上作業
肢体不自由	1	洗濯品検品作業
内部障害
知的障害	5	洗濯品仕上作業
精神障害

目次

1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯
2. 障害者の従事業務、職場配置
3. 障害者雇用の効果

事業所外観

1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯

（1）事業内容

栃木県を中心に主に病院、福祉施設を対象としてリネンサプライ業を展開している。

（2）沿革

（3）障害者雇用の経緯

弊社では早くから障害者の雇用は企業の重要な社会貢献のひとつと捉え、主に養護学校(現 特別支援学校)や公共職業安定所（ハローワーク）を通して採用・受入れを開始し、平成2年に石橋町(現 下野市)に工場移転後も行ってきた。リネンサプライ業は手作業、かつ単純作業にあたる業務が比較的多いが、障害者が実際に作業に従事出来る業務は必ずしも多くはないのが現状である。弊社では都度的確な指示・指導を行ないながら、業務に従事している。

2. 障害者の従事業務、職場配置

＜従事業務の決定＞

障害者の従事業務は生産部責任者が本人のやる気や身体能力等を含めて、適性を見極めたうえで決定する。配置後、基本的には粘り強い教育と指導を行い定着を図るが、本人の希望や他業務に適性が見出された場合は配置替えを行い、モチベーションが高く維持出来るように注意している。また業務内容によっては危険作業、所属部署によっては危険箇所が存在する為、各部署に『リーダー』を配置し、それらに関する知識・技能の指導を行い、常に傍らでフォローできる体制を取っている。

＜肉体面・精神面、その他フォロー体制＞

業務に従事する中で労働者には肉体的・精神的な面で疲労や不安定感等、諸所の問題が発生する。これらの問題を解決していくことが安定した業務遂行には必須であるが、特に障害のある社員に対しては迅速的かつ包括的な対応を心掛けている。障害者職業生活相談員と衛生管理者を主として本人へのフォローは勿論のこと、所属部署リーダー及び部署員への指導、機械類を始め人員配置の検討、また保護者・家族と密に連絡を取り家庭内での本人の状況を確認して解決策を探るなど、より働きやすい職場環境の実現を目指している。また指導部からのみ働きかけるのではなく、所属部署からも常に問題点や意見を出してもらい、問題が小さいうちでの早急な解決を図っている。

3. 障害者雇用の効果

「仕事の質」に関しては、障害のある人もない人も区別していない。求められる質は同じである。ゆえに比較すれば障害者に対する教育・指導には時間を要するが、確実に本人の存在意義と会社の一員としての自覚を高め、ひいては社会貢献へと繋がる。在籍の障害者は皆、真面目に、そして明るく楽しく業務に励んでいる。会社が彼らの自己実現の場となっているからである。

■仕事風景■

被服仕上げ

シーツ仕上げ

＜写真・被服仕上げ＞

洗濯した被服をハンガーに掛け、ベルト・チェーン式の乾燥仕上機に掛ける業務。

＜写真・シーツ仕上げ＞

洗濯したシーツをロール・アイロナー仕上機へ投入する業務。

両方の業務とも相当数をさばく為、スピードが求められる。最初のうちは遅れがちであっても、粘り強い指導・教育により、皆と同じように作業することも可能である。