2012年度作成

事業所名

株式会社藤波タオルサービス

所在地

東京都国立市

事業内容

タオル・おしぼり・温冷蔵庫・マット・モップ等のレンタル及び販売、厨房機器・食器・各種洗浄剤の販売等

従業員数

78名（2012年3月末日現在）

うち障害者数

9名（2012年3月末日現在、重度障害者5名、重度障害者以外4名)

 

障害	人数	従事業務
視覚障害
聴覚障害	2	リネン・タオルの洗濯乾燥、おしぼりの包装
肢体不自由
内部障害
知的障害	7	おしぼりの洗濯機への投入・選別・箱洗い リネン・タオルの洗濯乾燥、おしぼりの包装 関連資材の入出庫
精神障害

目次

1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯と推移
2. 取り組みの内容
3. 今後の展望

1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯と推移

（1）事業所の概要

①  会社設立

1. 創業：1967年9月
2. 法人設立：1976年12月
3. 資本金:2,000万円
4. 代表取締役：藤波  璋光

②  企業理念

③  CSR活動

1. おしぼりの開発    ⇒  事業活動
2. 漫画配信・インターネット配信    ⇒  消費者への情報公開の推進
3. ワークライフバランス    ⇒  労働環境の整備・改善
4. 会及び地域貢献活動・障害者雇用    ⇒  社会貢献活動
     特に知的障害者や聴覚障害者の学生を実習生として多く受け入れており、働くことの大切さや働く力を身につけてもらうことに力を注いでいる。
     また、障害者が障害のない人と同様に、その能力と適性からおしぼりの生産活動を通じて社会活動を行えるよう、自立支援を行っている
5. おしぼりの洗濯・廃水処理等    ⇒  環境問題の対策

④  事業の概要

1. タオル・おしぼりのレンタル及び販売
2. 温冷蔵庫のレンタル及び販売
3. マット・モップ等のレンタル及び販売
4. 厨房機器・食器・各種洗剤の販売
5. 事務機器・事務消耗品の販売
6. 日用雑貨・小間物のネット販売及び贈答品・サービス用品の名入れ販売
7. 清掃用機材・清掃用品の販売
8. 飲食店向け消耗資材（箸・ラップ・ホイル・ポリ袋・ユニホーム）の販売
9. 各種イベントの企画及び出店

（2）障害者雇用の経緯と推移

＊障害者雇用率の推移

（2012年3月現在）

＊2012年障害者の詳細

知的障害者  7人（うち重度  4人）、聴覚障害者  2人（うち重度  1人）

2. 取り組みの内容

（1）障害者雇用の取り組み

①  特別支援学校からの実習生の受け入れ等

• 実習生の受け入れ状況

  2008年	2009年	2010年	2011年
  7名	11名	11名	12名

• 実習生の受け入れに当たっての取り組み
  初めて実習生を受け入れるに当たっては、従業員の協力が必要となるため、従業員の意見・要望を事前に把握し次のとおり対応した。

1. 実習生の指導を受入部門担当者だけでなく、障害者雇用推進者が一緒に行った。
2. 受け入れる実習生に関する障害特性、指導方法について、関係者が事前に打合せを行った。
3. 最初に、実習生として受け入れる障害者は作業能力等の高い障害者とするよう学校側に要望を提示した。
4. 作業能力（品質・生産性等）についての実績データを受入部門に提供した。

②  採用

1. 礼儀作法
2. 仕事の適性
3. 短時間での進歩の度合い
4. 特別支援学校、障害者就労・生活支援センターとの信頼関係
5. 本人の一生懸命な姿

③  労働条件

• 雇用形態：パートタイマー
• 労働時間：次の3パターンを設定し、障害特性と本人の希望により多様性をもって対応している。
      ＊1日8時間×5日（週40時間）：6名
      ＊1日7時間×5日（週35時間）：2名
      ＊1日5時間×5日（週25時間）：1名
• その他：交通費全額支給、雇用保険等の社会保険加入

④  職務内容と指導方法

以下の写真は、設備機材、壁等に掲示されている目標設定、汚れの判断基準である。

⑤  指導員体制

• 職場適応援助者（第2号ジョブコーチ）：1名
• 業務遂行援助者：2名
• 障害者職業生活相談員：1名

⑥  教育訓練

• ジョブコーチの社内育成
     業務遂行援助者、障害者職業生活相談員の資格を有する者で、一定の業務経験を経た従業員を対象に、外部機関が主催するジョブコーチ養成研修を受講させ、資格を取得させている。
• 従業員（障害者）教育
     作業場、作業用機械に作業手順、生産目標等を掲示することにより、作業能力と製品管理に関する意識の向上を図っており、またジョブコーチ及び業務遂行援助者が目標達成のため、指導を繰り返し行っている。

（2）各支援機関との連携

①  家族との連携

②  出身学校との連携

③  その他の支援機関との連携

（3）助成金等の活用

• ハローワーク
             トライアル雇用奨励金、特定求職者雇用開発助成金
• 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
             第1種作業施設設置等助成金、職場適応援助者助成金、
             業務遂行援助者の配置助成金、報奨金
• 東京都
             障害者職場実習促進事業補助金

3. 今後の展望

（1）藤波タオルサービスにおける障害者雇用

地域の特別支援学校等から数多くの職場実習生を受け入れるなどにより、障害者雇用に積極的に取り組んでいる一方、現在雇用している障害者の職場定着を図るための方策として手話講習会を開始している。今後は業務遂行援助者等の指導員体制の充実にも積極的に取り組んでいくこととしている。

（2）「就労継続支援事業A型事業所  ともにー」と連携した障害者雇用の推進

藤波タオルサービスでは、近隣の特別支援学校から多くの職場実習生を受け入れてきたが、即採用にいたらなかったケースも多くあったことなどから、障害者自立支援法に基づく就労継続支援事業A型事業所を運営することを目的に、2011年2月に特定非営利活動法人東京自立支援センターを設立し「就労継続支援事業A型事業所  ともにー」を運営している。

今後は、藤波タオルサービスでの障害者雇用の推進を図ることはもとより、自社及び地域在住の障害者の一般就労が困難になった場合に、一定期間職場復帰のためのリハビリ教育指導を行う施設であり、また加齢等により一般企業での就労が困難になった障害者の福祉的就労への移行の橋渡し的施設でもある「就労継続支援事業A型事業所  ともにー」と連携し、障害者の自立支援を推し進めていく。

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