募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接試験は個別に別室で実施し、対象障害者の支援機関の担当者（支援者）に同席していただき、業務内容の説明や採用後に配慮してほしい内容を確認した。

その他の配慮

当社の障害者雇用に当たっては、支援者にも、当社が開催する説明会に参加してもらい、事前に業務内容等の確認を行ってもらうようにしている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 対象障害者は、8名のグループに属し、そのグループリーダーが業務に対する指導担当者となり、バックヤード業務（処理入力業務）担当者も補佐役としてフォローしている。
2. 業務以外の相談は、コールセンターのマネージャーと人事担当者が随時面談を実施している。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 障害のない社員と同じ研修を実施し、業務マニュアル、トークスクリプト、頻繁に尋ねられる質問集（FAQ）を作成し、OJT、OFFJTを経て業務を実施。
2. わからない事はグループリーダーやバックヤード担当者に確認している。
3. グループ内の座席もリーダーの近くとし質問しやすいように配慮している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 入社時に通院日を確認し、通院日は勤務シフトで休日にしている。
2. 対象障害者の体調や疲労度を考え、初めは週3日で1日6時間勤務、慣れてきたら週5日で6時間勤務、その後は週5日で8時間勤務とすることを本人と調整している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

1. 休憩場所は障害のない社員と同じ休憩室を使用し、リクライニングソファも用意している。
2. 休憩時間は通常は昼休み60分のみだが、対象障害者の希望を確認して昼休み45分、それ以外に15分と分割した休憩も取れるようにしている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

1. コールセンターのコミュニケーター業務は「業務量＝時間」なので、初めのうちは1日6時間、その後は1日8時間業務としている。
2. 体調がすぐれない時などは、休憩室で休息を取るようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害内容や配慮事項に関しては、コールセンターのマネージャーには説明している。グループメンバーや他のコミュニケーターには説明していない。

その他の配慮

1. 1ヶ月の勤務シフトは時間、日数等対象障害者に確認して作成している。
2. 障害のない社員よりも、面談は多くするようにしている。
3. 支援者の方も同席した面談を定期的に実施している（当初3ヶ月毎、現在6ヶ月毎）。