募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

1. 採用面接時には、ハローワーク担当者、支援機関担当者に同席してもらい人事担当者で面接を実施した。
2. その後チームリーダー（主任）、店長による面接を実施した。

その他の配慮

1. 面接前に支援機関担当者と人事担当者が打合せを行い、会社側の採用に関する必要な要件を確認した。
2. 対象障害者には実際に働く現場を見ていただき、業務内容を説明した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. チームリーダー（主任）を業務指導、相談担当者として専任にしている。
2. 初めのうちはチームリーダーと直接話をすることに抵抗があるようだったので、いやなこと、困っていること、お願いしたいことなどを文書やメモで報告させるようにした。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 業務は手引書を活用して指導した。
2. 口頭で指導したことなどは、対象障害者が自分で業務マニュアルを作成し活用している。
3. 対象障害者ができること、できないことを把握するための「質問表」（写真参照）を作成し、業務内容、量を調整し業務過多にならないようにしている。
4. 業務を突然増やすとパニックを起こすので、事前に業務を増やすスケジュールを伝えている。また、支援機関の担当者にも伝え、過剰な負担になっていないかも確認を依頼している。

（写真）「質問表」

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 勤務開始当時は短時間（4時間～5時間）勤務とし、慣れてきた3ヶ月後くらいから7時間のフル勤務とした。面接時に本人と支援機関担当者に確認し実施している。
2. 月に2回の通院日は午後から半休としている。
3. 体調が悪い時は、本人の判断や周りからも声かけし休憩を取るようにしている。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

支援機関の担当者からの助言で、耳栓や芳香剤の使用は許可したが、特別なことはせず頑張ってみたいという本人の意向により緩和措置は行っていない。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

チームリーダーから障害特性や次のような注意事項の説明を行っている。

• 突然話しかけない（少し離れて話しかけても良いか確認する）。
• 大きな声を出さないようにする。

その他の配慮

1. 体調が悪い時はリフレッシュルームで休憩している。
2. さらに体調が悪く横になりたい状況の時は、休憩室でベットを使用する事もある。
   ※いずれの場合もチームリーダーに申告している。
3. 音、においに敏感なため座席は通路側にしない、喫煙者の近くにしないようにしている。

リフレッシュルーム