募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

対象障害者は当社（特例子会社）の立ち上げに当たって採用した社員である。立ち上げに当たって全面的な協力関係にあった社会福祉法人が運営する就労支援施設、ハローワークや障害者職業センター等就労支援機関の強力なバックアップにより、当該就労支援施設で就労訓練を受けていた人を採用したことから、面接等において就労支援施設等から障害特性や配慮事項等について詳しい説明を受けることができた。

その他の配慮

対象障害者の採用に際しては、当該就労支援施設で障害者の指導に携わっていた指導員も一緒に採用した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

対象障害者への指導・相談については、同時に採用した当該就労支援施設の指導員を担当者として配置した。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

決まった作業の繰り返しになるため、作業に慣れるに従って徐々に業務量も増加した。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

実際の作業を繰り返して行うことにより習熟度を上げている。問題があった場合は、担当者がその都度できるだけ分かりやすく説明しながら指示している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

勤務時間は1日6時間、週休2日で土日祝日が休日である。同社会福祉法人が運営するグループホームからバスでの通勤で、乗り換えもあることから始業時間を9時30分からとした。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

当社は、会社の位置づけとして、障害者の雇用を中心とした特例子会社であるため、他の従業員は障害者の特性を理解した上での指導員としての役割を担っている。

その他の配慮

生活基盤は、グループホームということもあり、就業後の生活管理には万全が期されており、管理面においては会社としても安心できる。なにか問題が発生した場合は、グループホームと連携・連絡できる体制となっている。