事業所名

合理的配慮事例・27014

業種

卸売、小売業

従業員数

120名

職種・従事作業

買い物かごの整理、トレイ・牛乳パックの仕分け、カートの片付け、サッカー台等の清掃、段ボール整理、物品の補充、接客

障害種別

高次脳機能障害

障害の内容・特性

視空間認知障害、精神運動速度遅延、軽度左半側空間無視、軽度視覚性記憶低下、軽度地誌的失見当識、軽度適応行動障害、全般性注意維持困難、てんかん

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

対象障害者が通所する福祉施設、障害者就業・生活支援センター、障害者職業センターの職員に同席してもらい、対象障害者本人の障害特性や配慮点等について説明を受けた。併せてジョブコーチ支援などの制度について説明を受けた。

その他の配慮

対象障害者本人が長めの実習を希望したため、約1ヶ月の実習を行った。3時間勤務から開始し、6時間勤務を目指して徐々に時間延長を図る中で、疲労の状況や対応力等を確認しながら勤務時間について検討した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

店長及びレジ統括マネージャーがキーパーソンとなり、対象障害者本人の状態を見ながら適宜対応を行った。

仕事内容等をメモにする、一つずつ業務指示を行う、写真や図を多用して作業手順を示す等の対応を行うこと

• 「あれ、それ」などの指示語ではなく具体的に指示する。
• 初めての作業は、口頭指示だけではなく、実際に行いながら指示をする。
• お客様からの商品位置についての質問に答えるため、店舗内の商品位置を示す各コーナー案内板を写真に撮って作成したツールを活用する。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

実習中の体力、疲労の状況を踏まえ、4.5時間勤務とした。基本はシフト勤務であるが、通院予定がある日は予め伝えてもらい休日とした。あとから通院日が分かった場合はすぐにキーパーソンに伝えることとし、他の従業員と休日の調整を行った。

本人の負担の程度に応じ、業務量等を調整すること

当初は限られた業務を与え、慣れてきてから徐々に職務を増やしていった。

その他の配慮

障害特性から、更衣や整容に時間がかかること、仕上がりに不備があることが目立った。落ち着いて行えるように出勤時の打刻のルールを他の従業員よりも余裕をもったものに変更した。身だしなみについては、従業員が適宜確認することとした。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細