事業所名

合理的配慮事例・27018

業種

生活関連サービス業、娯楽業

従業員数

13名

職種・従事作業

美容師補助職（バックヤードでのタオル等の洗濯や器具類の洗浄、店舗床の清掃、顧客への湯茶の提供、電話応答他）

障害種別

重度視覚障害（視力障害）

障害の内容・特性

先天性色素欠乏症による弱視（指数弁）・羞明（就労時は室内のため遮光眼鏡の装用を必要としない）

募集・採用時の合理的配慮

募集内容について、音声等で提供すること

仕事内容や労働条件について口頭で丁寧に説明するとともに、本人が登録する障害者就業・生活支援センターの就労支援ワーカーの同席を要請し、必要に応じて事業所の説明を補足してもらった。また、就労支援ワーカーから障害の内容・特性・配慮事項等について詳しくヒアリングした。

その他の配慮

入社時に提出を求める書類については、内容を読み上げた上で、署名が必要な箇所を指示して本人に自署してもらうようにした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

配属店の店長を指導担当者に定め、日常の業務指導や相談対応を行った。また、本社人事担当役員も現場任せにせず、電話で近況をヒアリングしたり店舗を訪ねて面談するなど、継続的なケアを実施した。

拡大文字、音声ソフト等の活用により業務が遂行できるようにすること

例えば、タオルを洗濯する際には、洗濯前のタオルと洗濯済のタオルを識別できるように洗濯カゴに色分けしたパウチカード（文字も拡大して表示）を入れたり、パーマ用ロッドについては、大きさ別に整理箱に仕分けして、同整理箱には大きな文字で書いた番号を付けた（写真参照）。パーマやカラー用の溶剤は、本人が取り扱わなくても済むように置き棚を分けた。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

本人が自力で公共交通機関を使って通うことを希望したため、配属店舗を選択する際に自宅からの交通の便を考慮した。現在もバスの運行時刻に合わせた出退勤時間としている。

職場内の机等の配置、危険箇所を事前に確認すること

店舗内に危険箇所はない（元々店舗内は段差がなく、通用口の段差も小さい。障害となる仕切りもない。）が、人とぶつかることのないよう気配を感じたら立ち止まるよう指導している。

移動の支障となる物を通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

バックヤードの通路には物を置かず、棚等の整理整頓を徹底しているが、こうした管理自体を本人に任せている。店舗内の移動量を減らすのではなく、動きやすい配置等を自分自身でも工夫してもらうことで、移動の負担がかからない職場環境を整えている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

入社前に本社人事担当役員が店舗スタッフに向けて会社としての障害者雇用の取組やその意義等を説明し、併せて店長から本人の障害状況と配慮事項について説明を行った。加えて、入社後、本人からも障害の内容等（見え方や接し方）について直接伝える機会を設けた。

その他の配慮

作業のタイミングが掴めるように、店長やスタッフが顧客の入退店やスタイリングの進捗などを随時口頭で伝えている。また、本人の要望に応えて、文字情報を提供するときは白黒反転としている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等