事業所名

合理的配慮事例・27020

業種

飲食サービス業

従業員数

8名

職種・従事作業

食器洗浄等

障害種別

知的障害

障害の内容・特性

軽度知的障害（自閉的傾向）
自閉的傾向があるためスムーズな意思疎通がとれないことがあるが、公共交通機関の利用、金銭の使用等基本的な日常生活技能は確立している。しかし整列して自分の順番を待つといった行為は苦手。過去に農業関係で就労経験がある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

支援機関の就労支援担当者が面接時に同行され、障害特性や対応の仕方等について説明を受けた。

その他の配慮

障害者職業センターのジョブコーチに就労当初から支援に入ってもらった。一定期間当社を訪問し、対象障害者から話を聞いたり、仕事のことで必要なアドバイスをしてもらうことで、対象障害者の職場定着が図れた。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

対象障害者の属する現場の長（店長）を指導担当者として専任しているが、当事業所は障害者雇用が初めてであることもあり、職場のリーダーがジョブコーチからアドバイスを得ながら対象障害者への作業指導を行った。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

採用当初は食器の洗浄のみであったが、ご飯の盛り付け、包丁を使用した刻みなど作業内容を増やしていった。現在食器洗浄とご飯の盛り付け（54人分）は対象障害者の固定化した作業となっている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

店長在勤時は、仕事の切れ目の頃に作業確認を行ったり、作業内容によっては作業終了後に確認をしている。店長不在時は作業ペースが落ちること、確認が不十分になることもあるため、作業中に注意して取り組む必要がある事項を＜仕事のルール＞として文字化した。また、ノロウイルス、インフルエンザに罹患しないように【体調についての注意】を記載した表を対象障害者に携帯させている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

勤務時間14:00～19:00
家族との交流を考え月2回、日曜日を休みにした勤務シフトを組んでいる。
急に休む時の連絡方法について、＜緊急時カード＞を作成し携帯させている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

一緒に働くパートさんにジョブコーチから障害特性と対応の仕方、配慮事項を説明してもらい、障害者雇用の理解の促進を行った。

配慮を受けている障害者の意見・感想等