募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接について、同席の制限をしていない。対象障害者については障害者職業センターの障害者職業カウンセラーが同席した。

その他の配慮

対象障害者については、障害者職業センターの職務試行法を活用し、短期間で対象障害者の能力、適性を見極めた。
精神科の通院歴がある場合には、本人・両親等の許可が取れれば、主治医とも面談し、配慮が必要な点等の確認を行うようにしている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 製造工程で発生する廃棄物の回収、分別の業務に携わる対象障害者を含む障害者8名のチームに対し、担当者2名を配置している。
2. 日頃の指導は担当者が行うが、問題がある場合の注意等は担当者からではなく上司である主任や各部署の責任者等から行うようにしている。危険行為があった場合は、徹底した指導を行うこととし、後で別の従業員からフォローを入れ、危険防止のためであったことを説明するようにしている。
3. 指示、接し方については、対象障害者については、大きな音（声）が苦手なため、強い口調や大きな声では話さないようにしている。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 対象障害者に対しては、緊張が強く出ていたため、慣らしの時間を長く取った。また、他の従業員と同じ仕事（廃棄物の回収・分別）でも、できるようになるまで分量を抑えて行うようにした。
2. マニュアルについては作成の必要性は感じているが、現在のところ整備されていない。少なくとも、いつ所内のどのエリアを作業するのかがわかる表が必要であると考えている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 正規の休憩以外にも天候等に応じて、適宜休憩を取るように担当者から指示をしている。
2. 事業所の産業医、看護師に対象障害者の状況を説明し、対象障害者が気軽に相談できる体制を整備している。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

大きな音（声）が苦手で、身体の硬直等の症状が現れるので、一緒に作業をする従業員に対しては、大きな音（声）が苦手である点を説明し、言葉遣い、口調等も含めて注意を促した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

担当業務上、各部署を回るので関係部署の責任者に対しては、大きな音（声）が苦手である点など説明し、配慮をお願いした。ただし、危険行為があった場合には各部署で指導するように依頼し、指導した場合には連絡をもらうようにお願いした（対象障害者に対しフォローするため）。

その他の配慮

障害者職業センターのジョブコーチ支援を活用し、対象障害者の特性に応じ職場環境になれるまでのアドバイス等を受けた。