募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

1. 対象障害者と支援機関の担当者にまず事業所内を見学してもらい、支援機関担当者の同席のうえ面接を行う。
2. その後10日間の実習（ごく稀に2-3回行うこともある）を経て、適性を見極め・フィードバックを行い、3ヶ月のトライアル雇用の後、本採用へと順序だてて採用を行っている。

その他の配慮

1. 職場実習時には、対象障害者各人のメイン担当の指導員を決めて、指導員（現在6名在籍）が順番に交替で指導をする。
2. 実習生は通常業務のグループに入れるが、実習専用の課題・仕事を与える。
3. 実習中も支援機関担当者に定期的な訪問を依頼し、状況の把握を行ってもらっている。フィードバック時には必ず支援機関担当者に同席してもらっている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 実習の段階を含めて、対象障害者を含む障害のある社員4～5名に対し、1名の指導員を配置して業務を行っている。
2. 対象障害者の出社前に支社長を含めた指導員朝礼を行うとともに、週に1回支社長の指揮のもと指導員のミーティングを行い、情報共有を図っている。また、個別ケースについては都度打合せをし、必要であれば支援機関に繋いでいる。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

1. 1期生の2名は勤続約7年になる。その2名は時給制からスタートし、現在は月給制の正社員（一般従業員）になっている。
2. 昇給・昇格に当たっては業務状況や安定感などをみて、最終的には社内人事考課制度により判断している。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

1. 毎日、全体朝礼の後、指導員がミニ朝礼を行い、その日の業務内容の確認を行う。
2. 対象障害者の困り感に応じた対応で、本当に指示が理解できているかの確認を行っている。
3. ホワイトボードを活用し、その日の業務担当者、業務量、進捗状況が一目でわかるようにしている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 勤務時間は9:30～16:30で、昼休憩は11:50～12:50である。
2. 15:00にはラジオ体操をし、その後、各自が適宜休憩をとる。
3. 勤務時間や休憩時間は、当社が親会社のビル内にあることなどにより、混雑によるストレスの軽減のために、ビルのエントランスや食堂の混雑時間を避けて設定されている。
4. 通院は有給休暇で対応している。他に記念日休暇制度もある。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

指導員には業務上必要な情報を与えて、指導員と対象障害者各人の間では情報共有を図っているが、他の障害のある社員には個々の情報を開示していない。

その他の配慮

1. 対象障害者のほとんどは親元からの通勤だが、グループホームで生活している知的障害者が1名いる。
2. 何か問題が発生した時は、その都度本人担当の支援機関に連絡をとり連携して対応している。