事業所名

合理的配慮事例・27068

業種

物流業

従業員数

102名

職種・従事作業

ピッキング、検品、梱包、商品加工

障害種別

知的障害

障害の内容・特性

知的障害

その他

障害者職業生活相談員

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

主として職場実習を行った後に採用しているため、職場実習開始時（面接時）には基本的に就労支援機関等が同席している。

その他の配慮

主として就労支援機関や障害者職業センターと連携した3日間（AM9時～PM3時）の短期職場実習を行った後、本採用に向けた1ヶ月間（AM9時～PM3時）の長期職場実習を行っており、これにより個々の特性を確認するとともに、障害者自身にも職場に馴染めるか、協調していけるか等を確認してもらっている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

知的障害者が配属されている課において、対象障害者9人に対し、障害者職業生活相談員の有資格者4名を配置しており、職務中に常に相談員である職員が指導を行い、相談を受けられる体制を構築している。指導内容については、仕事に対する社会人としての自覚や労働安全衛生について「やるべきことは必ずやる。してはならないことは絶対にしない」ということを徹底している。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

従事する職種はピッキング作業、商品加工作業、梱包作業、検品作業である。
現在の人員配置は1Fフロアーにピッキング作業担当1名、梱包作業担当1名の計2名、2Fフロアーにピッキング及び商品加工作業担当6名、梱包作業担当1名の計7名、併せて9名を配置している。
作業の基本はピッキングであるため、就労当初はピッキングから従事させている。商品は全てバーコードで管理されており、出荷伝票に記載されたバーコードをハンディスキャナーで読み取り、商品棚から指定された商品毎に其々の数量ピッキングをする。
概ね1年ほどピッキング作業を習熟した人については、検品作業、梱包作業を担当する。
検品作業は出荷商品のバーコードリーダーでのチェックと金属探知機による検針である。
梱包作業は朝一番に各店舗からの受注に応じて送り状を作成し、ピッキングした商品を出荷場に移動してセット組みした後、梱包を行う。
商品加工は最も習熟度を要する作業で、通販商品のピッキング、検品、包装から出荷まで全ての作業を一人で担当し、作業全般を任せている。

ハンディスキャナーでバーコード読み取り
（ピッキング）

バーコードリーダーでの検品

金属探知機での検針

梱包作業

作業番号の確認

出荷作業

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

ハンディスキャナーを使用してピッキングを行うためのハンディピッキングマニュアルブック及び商品加工を行うための手順は画像（写真）で表示して、一目で分かりやすく誰でも作業がスムーズに実施できるように作業台に貼り付けている。

ハンディピッキングマニュアルブック

作業手順マニュアル

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

体調不良等で欠勤が続く人については就労支援団体の作成をした就労定着支援生活管理ソフトをモニター的に導入し、日々の活動や体調等の情報を障害者本人がスマートフォンを利用して書き込み、本人、職場と就労支援団体の三者がウエブブラウザーで管理している。また、その情報等を基に障害者職業生活相談員がメールやラインを利用して私生活を含めリアルタイムにフォローできるよう努めている。

就労定着支援生活管理ソフト
メニュー画面

就労定着支援生活管理ソフト
日報画面

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

職場実習を経て本採用に至るため、実習期間中に職場内でコミュニケーションを取っていく中で、他の労働者が対象障害者の特性等を理解することができており、障害者という特別な意識はなく職場内の普通の仲間・同僚として受け入れる環境ができている。上司や障害者職業生活相談員以外は障害の内容や特別な配慮等の説明は特に必要としていない。

その他の配慮

普段の会話等から家庭内の様子、休日の過ごし方、給料の使途、体調、交友関係等の話を聞き、職場内のコミュニケーションを図り、情報を共有することで職場でのサポート体制を構築している。
但し、特に必要性がある場合は支援センターや家族を交えてのミーティングを行っている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等