事業所名

合理的配慮事例・27069

業種

金融業

従業員数

291名

職種・従事作業

総務部
事務作業（帳票へのデータ入力・用度品の管理・郵便物の仕分け）

障害種別

発達障害

障害の内容・特性

アスペルガー症候群

• 同時に併行して作業を行うことが困難
• 順序だてて具体的な指示をすることが必要
• 人混みが苦手

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

面接時に就労支援機関職員の同席はしていないが母親の同席は認めた。
2週間のインターンシップ後に採用しており、面接はインターンシップ前と後の2回に分けて実施した。
インターンシップ前の1回目は母親同席のもと、1時間の面接で本人と55分、母親から5分間実施。
インターンシップ後の2回目は、本人のみ40分の面接を行った。

その他の配慮

応募があった時点で障害者職業センターに相談し、障害者雇用の進め方、障害についての特性や面接時の留意点等のアドバイスを受けた。
これに基づき、面接に際しては、過剰な配慮は行わず、また誤った先入観を持たないように心がけながらじっくりと面談した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

総務部の先輩1名を指導担当者に任命している。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

業務指示にあたっては、特に配慮を必要としていない。
スケジュールや担当業務を明確にするため、「新入社員研修ノート」を活用して、先輩の担当者を中心に担当業務のチェックや業務改善等の指導を行っている。
作業手順については、本人の業務習得を促進していくことを目的として、あえて本人にパソコンを活用して業務内容の整理や、手順の整理を行わせている。また、作成した手順を指導担当者がチェックし改善指導を行うことにより、業務の理解度の確認やステップアップのための課題把握にもつなげている。

事務作業-1

事務作業-2

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

バイク通勤を認めているため、人混みが苦手な点について配慮を必要としていない。
その他、時間的部分に関しての配慮は特に必要としていない。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

障害者職業センターのカウンセラーより障害特性や留意点等について総務部で説明を受け、その内容を配属部署の職員に伝達・説明することにより、理解を深めるとともに、受入れへの協力を求めている。

その他の配慮

必要に応じて障害者職業センターに相談し、アドバイスを受けながら対応することとしている。
同期の新入社員にも障害の特性やコミュニケーションのとり方等の説明を行い、障害に対する理解を深め、受入れへの協力を求めた結果、同期の社員間では職場を離れた付き合いやレクリエーションを通じて良好なコミュニケーションが図られている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等