事業所名

合理的配慮事例・27089

業種

製造業（第3セクター）

従業員数

55名

職種・従事作業

作業員（梱包材の組立と製品の梱包・完成品の搬出）

障害種別

知的障害

障害の内容・特性

知的障害B2　発音が不明瞭である

その他

障害者職業生活相談員

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

採用面接の時にあらかじめ出身校である養護学校高等部の進路担当者から対象障害者の障害特性等について説明があり、発音の不明瞭な点について理解するとともに、必要に応じて担当者から要約や補足説明のサポートを受けた。

その他の配慮

採用決定後は、出身校・通勤寮及び弊社の各担当者が打合せを行い、移行支援計画を作成し定着に向かって互いに協力した。なお現在も不定期ではあるが訓練校や就業・生活支援センターなど支援機関の訪問を受け対象障害者の職業生活が安定するよう連携して対応している。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

作業内容によって作業現場での指導責任者を決めるとともに、朝の清掃等における班分け(1班：5人編成、計5班）をもとに、各班に担当者（障害者職業生活相談員）を配置し職業生活全般の相談窓口とした。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

採用後1年を経過した段階で、本人の習熟度と向上心や適性を見極めた上でフォークリフト運転技能講習を受講させた。その際、講習会の一部が遠方で行われるため担当者が受講会場まで引率した。

（フォークリフトを操作してパレットの積み荷作業）

特別に要した費用　（　）はうち助成金充当部分※
35000円程度フォークリフト受講料として

※配慮を講じるに当たって、特別に要した費用や助成金の支給を受けた場合の金額を記載しています。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

パレットに製品を並べるために、並べ方を図に表し作業場に備えている。あわせて、ベテラン社員1人を指導責任者として選任し指導・指示することにより、1か月程度で順調に習得することができた。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

出退勤時間に関しては特に配慮していないが、一般休憩室とは別に体調や情緒の変調に対応するため簡易ベッドを備えた休憩室を用意している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

発音が不明瞭な点については、新入社員紹介の時点で周知を行った。その上で、「障害のある他の社員に対しても『ゆっくり話し、しっかり聞き取る』気持ちを持って接する」ことを全社員に指導した。

その他の配慮

各担当者が相談を受けた場合には、内容によって担当者から業務部長及び社長への報告を行い、問題を共有し解決するようにした。また、業務部長等役職者からも積極的に声かけを行うこととしている。さらに、状況と必要性に応じて、家族や支援機関の担当者とも面談を行うなど日常生活面まで幅広く配慮するよう心がけている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等