募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

当院は精神科の病院であり外来患者の就労のチャンスを検討している。担当主治医から就労が可能である患者の症状や経過観察状況等の情報をいただき、就職希望の患者に対しては主治医の情報を参考に雇用条件等を説明して面接を行っている。

その他の配慮

就労可能である患者の症状等を常に把握している。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 業務経験が長く手順等を把握している看護助手を指導、教育の担当（以下「業務指導担当者」）とした。担当業務の遂行に関しては単独作業を慎むことを徹底している。基本的に業務指導担当者と共に作業を行うようにしている。
2. 業務指導担当者のほか、体調等がすぐれない場合の配慮、気配りを行う担当者として、事務部門の職員から同担当者を決めている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 入院患者に対する療養上の介護等は第一として医師の指示のもと行なわれる治療上の介護及び第二として生活上の身の回り等の介護がある。治療上の介護については看護師が担当し、その他生活上等の介護は看護助手が担当するものと担当業務内容を明確にしている。
2. 業務指導担当者は業務経験が長く手順等を把握している看護助手であり、基本的に当該業務指導担当者と共に作業を行うようにしている。この際、介護対象が患者であることから十分注意するよう指示している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

対象障害者の体調等を考慮して出退勤時刻を適宜変更している。また、体調不良が定期的に現れるので、業務内容を随時見直している。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

当施設内には休憩室等増設の限度があり特別に専用の休憩室を設けていない。勤務時間内には他職員に就労状況を観察する配慮をしてもらい、職員用休憩室にて休息を取らせている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

勤務時間や業務量は対象障害者の通院や体調等を聴取して、勤務時間の変更や担当業務を少なくする等対象障害者に確認して調整している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象障害者の了承を得て現在の症状、障害の特性等を配置先指導担当者や他職員に対して説明して、違和感なく就労できる配慮を行っている。

その他の配慮

当院は、一般企業と比較して障害者雇用形態が違い、患者を直接雇用に結びつけているところに特徴がある。担当主治医を活用して症状等の情報収集ができ、また対応策を相談できる利点がある。