事業所名

合理的配慮事例・27095

業種

医療・福祉

従業員数

12名

職種・従事作業

会計事務

障害種別

発達障害

障害の内容・特性

人の話し声や来客等に反応しやすい。マニュアルに沿ってスムーズに業務をこなすが、一度に複数の作業が重なると対応が難しい場合がある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

発達障害者支援センター、ハローワークが面接に同行した。面接後にジョブコーチ支援による雇用前の支援を受けることとなり、採用に至った。

その他の配慮

採用後3ヶ月間のジョブコーチ支援を行うこととした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

採用後の配置先で、対象障害者の業務の決裁者でもあった主任を相談担当者として定めた。
業務上の様々な課題等については、採用後約1年間は、対象障害者、事業所、支援機関（障害者職業センター及び発達障害者支援センター）で四半期に1回程度、振り返りを行い、課題の共有と対応策の検討を行った。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

採用後の配置先で、経理業務のミスを防ぐために、仕事の流れなどのポイントを視覚的に分かりやすく書いたマニュアルを本人用に作成した。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

平日の通院（月1回程度）に配慮するとともに、原則的には超過勤務は行わないことを前提とした勤務計画を立てている。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

採用直後の配置では職員が大勢いる環境での執務であり、人の話し声や来客等に反応しやすい対象障害者に負担を感じさせるものであった。そこで別室の空きがある場合には対象障害者が集中して作業をしやすいよう、利用を認めた。
対象障害者の異動に際しては、机の配置についても負担を感じないよう対象障害者の意見を取り入れたものとした。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

対象障害者の採用後の配置先、異動先の職員全員に対して、障害の特性と必要な配慮等の説明を行った。

その他の配慮

採用後の配置先では職員が大勢いる環境での執務であり、人の話し声や来客等に反応しやすいこと等が対象障害者の負担感につながったものと考えられたことから、採用後の配置先で1年間勤務した後に対象障害者に合った職場と考えられる施設へ異動することとし、相談担当者である主任も同じ職場に異動し、対象障害者が相談しやすく仕事をしやすい体制を継続させ、本人も安心感をもって異動できた。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等