募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

（実例）
本事例の対象者については、特に支援機関等の同席は無かった。

面接を筆談等により行うこと

（実例）
採用面接は、ペンと紙を用意し、筆談で行った。通常の面接時間（15～30分）に比べ倍の時間がかかったため、入社手続きの際は、パソコンを用意し、パソコンに文章を入力することで、意志疎通をより円滑に図れるように配慮した。

その他の配慮

（実例）
電話による通話が出来ないため、対象者との連絡には、FAXやメールを使用するように配慮した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）
プラスチック成型部品の選別の部署に配属し、その部署のグループリーダーを担当者と定め、筆談にて対象者との意思疎通は行っている。

業務指示・連絡に際して、筆談やメール等を利用すること

（実例）
目に見える作業見本があり、聴覚障害のある方でも理解しやすい仕事の部署に配属するとともに、必要に応じて筆談にて作業指示を行うよう配慮している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

（実例）
通常、仕事を休む場合は電話で連絡するようになっているが、対象者についてはメールによる連絡を認めた。又事業所からの連絡もメールを使用するようにした。

危険箇所や危険の発生等を視覚で確認できるようにすること

（実例）
当初は製造組立の部署に配属する予定だったが、障害の状況を鑑み、事故等の危険が発生する恐れの少ない部署へ配属を変更することで、危険の発生を未然に防止した。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）
職場の同僚には、聞こえないことを常に意識して、対象者に接するように事前に周知徹底した。