事業所名

合理的配慮事例・27226

業種

生活関連サービス業、娯楽業

従業員数

100名

職種・従事作業

対象障害者本人の所属は本社の人事グループではあるが、担当業務は事業部門からの切り出した作業が中心となっている。
1.各店舗ごとの商品管理を行うシステムへのマスター登録作業（PCでの登録作業）
2.スポット的に、経理の補助作業（伝票のチェック、集計、ファイリング等）を担当

障害種別

精神障害

障害の内容・特性

＜そううつ病＞

• 通院は月1回。薬は毎日服用。
• 対人関係や作業の業務量等によって、時折、感情的になる場合がある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

1. 対象障害者は、新聞の求人広告を見て、ハローワーク千葉経由で応募してきた。
2. 本人自身、支援機関のサポートを受けておらず、通常の障害者採用枠で、筆記試験と面接の結果で採用となった。
3. 対象障害者のケースは特殊なケースで、一般的に支援機関のサポートを受けている障害者の場合は、支援機関職員の面接時同席は通例となっている。

その他の配慮

当社の障害者枠での採用は、各店舗での採用が中心で、対象障害者とは直接関係は無いが、現在、次の1から3の順に実施して採用を決定している。

1. 入社希望の障害者本人と支援機関職員とが、まず店舗の責任者と面談を行う。
2. その上で実習に入り、お互いに適性等を判断する。
3. 実習終了後に、支援機関職員同席の上で最終的な面接を実施する。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 対象障害者に対しては、基本的には、人事グループ内において担当者を割り当てて業務指示や相談に乗ったりしている。
2. 対象障害者の担当する業務が事業部門からの社内請負的な業務なので、担当者から全体のスケジュール表を渡され、その中で自分が担当する作業の計画表を自ら作成して作業をしている。
3. また当該担当者は、事業部門との窓口も兼ねている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 業務マニュアルについては、事業部門作成のものを当初は活用していたが、現在では、業務にかなり精通してきており、円滑に作業を進めている。
2. 作業の進捗や出来栄えについても担当者と確認しあいながら行っており、特に問題となることはない。
3. 対象障害者自身、独力で作業を進めることができるので、毎日の朝礼等（業務の確認など）は行っていない。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 対象障害者は、当初10:00～16:00（休憩1時間）勤務としていたが、その後9:00～16:00（休憩1時間）、おおよそ月間119時間勤務となった。
2. この9月からは体調面も考慮しながら、通常勤務の9:00～17:00（休憩1時間）としている。体調が優れない時は極力休憩・休暇をとるよう指導している。
3. 月1回、通院できるような配慮も行っている。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

1. 本社フロア（タワービル13F）内に休憩所を設置してある。
2. タワービル14Fは、タワー全体の休憩フロアとなっており、対象者本人もそこで休憩することが多い（ゆっくりと休憩できるようなソファ等設置）。また、図書館も併設されており、とても静かな所なので時折休憩に利用している。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

1. 日々の作業量については、対象障害者に負担にならないように事業部門と担当者が調整する。
2. 繁忙期になると作業量が増加する場合もあるので、臨時的に他のメンバーの協力を仰ぐこともある。
3. 対象障害者本人が感情的にならないように留意している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

従来より、個人情報厳守の観点から特に他の社員へ説明を行うことはしていない。あくまでも自然体にまかせている。対象障害者の場合も特に他の社員へ説明をしていない。

その他の配慮

1. 対象障害者も含めて、他の社員からの視線が気になるところがあるので、向きを工夫するなど席の配置にも配慮している。
2. 当社で雇用する障害者には、障害者職業センターから定期的なフォローを受けているケース、支援機関との連携もあり、月1回個人で支援機関訪問を行うケースもある。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等