事業所名

合理的配慮事例・27237

業種

建設業

従業員数

197名

職種・従事作業

事務職
舗装積算及び工程表・代人届等の書類作成等

障害種別

身体障害

障害の内容・特性

体幹機能障害2級（中途障害）
交通事故により下半身不随となったため、車いすを利用することとなった。このことに伴い、雇用継続のため、職場の改修及び職務の見直し（外勤作業→内勤作業）を行った。なお、改修工事中は、他の職場（バリアフリー対応済み）において、事務作業を行いながら、パソコン操作スキル習得のための訓練、リハビリを行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

元の職場への復職が可能となるよう、改修工事を実施した。改修工事中は他の職場において事務作業及びパソコン操作スキル習得のための訓練を行った。事務作業については当該部署の職員が指導を行ったほか、パソコン操作等については事務担当部署の職員が指導した。
また、元の職場に復職後は当該部署の管理職が指導・相談担当となった。

移動の支障となる物を通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

元の職場に復職後は車いすでの移動が容易に行えるよう、事務室出入口側に本人の席を配置したほか、出入口から本人の席までのスペースが広くとれるよう、レイアウトの変更を行った。

机の高さを調節すること等作業を可能にする工夫を行うこと

訓練中の職場、元の職場ともに、車いすでの作業等が容易に行えるよう、袖なしの机を用意した。

スロープ、手すり等を設置すること

改修工事の内容については、既存の従業員用トイレとは別に、LEDセンサーによる照明や手すりを備えた車いす対応のトイレを設置したほか、事務所玄関の段差を解消するためのスロープを設置した。これらの改修工事の実施に当たって、第1種作業施設設置等助成金を活用した。

特別に要した費用　（　）はうち助成金充当部分※
6,071千円（3,743千円）

体温調整しやすい服装の着用を認めること

脱着衣が容易に行えるよう、ゴムひも仕様のズボンを作業着として用意した。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

就労時間は8:00～17:00のフルタイム勤務であるが、本人と相談しながら、週2回程度リハビリ通院のため午後から休みをとるようにした（現在は週1回程度）。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

元々勤務していた職場であるため、特段の説明がなくても、他の労働者の理解は十分であった。

その他の配慮

機構の障害者介助等助成金（重度中途障害者等職場適応助成金）を活用し、職場適応措置担当者を配置した。職場適応措置担当者には、所属部署の管理責任者、積算担当部署職員（作業指導担当）及び事務担当部署職員（パソコン操作の指導担当）を配置した。

特別に要した費用　（　）はうち助成金充当部分※
（月30千円）

※配慮を講じるに当たって、特別に要した費用や助成金の支給を受けた場合の金額を記載しています。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細