事業所名

合理的配慮事例・27247

業種

製造業

従業員数

40名

職種・従事作業

製品梱包及び、梱包材料の裁断。製品検査の補助業務。

障害種別

発達障害

障害の内容・特性

コミュニケーションが苦手でスムーズな会話が難しい。質問への返答には時間を要する。仕事の理解は早いが、環境に慣れるまでには時間がかかる。見慣れない人がいたり、物の配置が変わったり、環境が変わることを苦手とし、緊張感が伴う。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

障害者雇用に取り組むにあたりハローワークに相談し、就労支援機関に登録があった対象障害者を採用することになった。まずハローワーク職員と対象障害者が事業所の見学に訪れて、自治体の実習制度や県の障害者委託訓練を利用した後に採用を決定した。

その他の配慮

業務の切り出し（同じ作業内容で継続できるもの）を行い、3日間の職場体験を実施して対象障害者が対応可能か検討した。
業務の難易度、所要時間、安全面等問題がないか、また感覚過敏が原因となる、大きい音が苦手という課題に影響がないか確認を行ったうえで採用を決定した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

業務指導者を対象障害者が所属する班の班長とした。
他部署からの指示であっても班長を通して行うようにしている。
班長は同じフロアで作業にあたっているため、体調や日々の業務の進捗状況などを容易に確認することができ、問題が発生すればすぐに対応することができる。
重い製品やカッターを扱うので、安全に配慮するよう班長から繰り返し注意を促している。

梱包作業

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

作業内容は同じでも、製品仕様が多岐にわたるため、対象障害者が扱う製品に対する梱包材の寸法を一覧表にし、現場に掲示することで、いつでも確認できるようにした。また、始業前に当日の作業についての指示書（数量、寸法等）を作成し、班長が口頭で説明してから作業にあたらせる等、混乱が起きないようにしている。

寸法一覧表

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

対象障害者の自宅から職場までの距離や所要時間、本人の通勤に対する負担を考慮し、通勤時間に余裕を持たせて、短時間での雇用からスタートした。他の社員とのコミュニケーションを図るため、お昼休みを会社で過ごせる午前10時から午後3時を勤務時間としている。今後は、本人と話し合って勤務時間の延長を検討することとしている。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

最初に、大きな音は苦手であるとの申し出があったため、まずは3日間の職場体験を経て、工場内の機械音であれば大丈夫であることを確認してから配置を行った。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

当該事業所での障害者の採用は初めてであったこともあり、毎朝行われるミーティングの機会を利用して、対象障害者の採用、障害の種類、障害特性、配慮事項、担当業務について入社前に全社員に説明し、協力を促した。

その他の配慮

自治体の実習制度や県の障害者委託訓練、障害者職業センターのジョブコーチ支援事業等、就労支援機関のサポートを積極的に利用し、対象障害者の職場への定着を図った。対象障害者の家族と連絡が取りやすい体制を構築し、家族の心配を解消するよう心がけている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等