募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

当社の方針としては、採用面接時、支援機関の支援者や特別支援学校の進路指導教員の同席をお願いし、障害者の受け答えを補足する役割を担っていただいている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 作業現場ごとに教育指導担当者を配置している。指示、命令を出す担当者を限定することで、障害者が混乱することを避け、安心して業務に就けるようにしている。
2. 入社から1年程度は業務連絡ノートを活用することとし、担当者がコメントを返すことで理解を促進している。
3. 業務連絡ノートをやり取りすることで、障害者の読み書きの程度を把握し、指導方法を工夫することとしている。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

1. 以下のような段階、手順を経て、担当できる業務を広げ、最終的に業務を一人でできるようにしている。
   • 当初は同一箇所の清掃業務を繰り返し行う。
   • ひとつのフロアを二人一組で担当し、フロア内のトイレ掃除ができたら、次は廊下掃除ができるようにする。
   • ひとつのフロアを一人で担当できるようにする。
2. 3年という目途を決めておき、3年目に入るとチームで業務ができるようになることを目標とする。
   例えば、自分の担当フロアが早くできても、他のフロアのフォローに入る等チームワークを重視し、できていないことを補い合う体制を取っている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

1. 清掃で使用するクロス等は使用箇所別に色分けをする、使用する洗剤の種類を少なくする等視覚に訴え、単純化することで業務を理解しやすくしている。
2. 清掃業務の流れを記載した業務マニュアルを作成している。
3. 個人別の用具バスケットを用意し、必要なものは自分でマニュアルを使ってチェックして揃えることとしている。
4. 作業のやり方や変更点は必ず現場に行って指導する。現場でやってみて、やってもらって、本人の理解度を確認しながら進めることとしている。
5. チーム内での業務量のバラツキについては、帳票を作成し、本人が目で見て理解できるようにした上で、改善指示を出している。

業務マニュアル

帳票例

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 個人面談や家族懇談会を実施し、有給休暇の取得を促す等生活面でのリズムを整えるよう指導している。
2. 障害者の家族に対し会社行事の開催案内等を送付し、家族の仕事への理解を促進している。
3. 朝礼、終礼実施時に顔色や身だしなみ、表情等を確認している。

その他の配慮

障害者同士のトラブルが発生した場合、まず個人面談を実施し、支援機関の支援者と連携してトラブル解決を図っている。