事業所名

合理的配慮事例・27258

業種

介護サービス業（除外率設定業種）

従業員数

85名

職種・従事作業

施設介護助手

障害種別

知的障害

障害の内容・特性

報告・連絡・相談並びに、突発的なことに対しての対応が苦手であり、声をかけてもらうのを待っている傾向にある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

就労移行支援事業所（以下「就労移行」という）の支援員、障害者就業・生活支援センター（以下「支援センター」という）の相談員が同席した。

その他の配慮

公共職業安定所に「介護助手」での求人相談をしていたところ、就労継続B型事業所から一般就労を目指して就労移行へ移籍し、清掃作業を通じて就労訓練を行っていた対象障害者を、支援センターを通じて受け入れた。
その後、就労移行のサービス管理者、支援センター相談員、事業所人事担当者の話合いの結果、8日間の職場実習を実施することとし、対象障害者に対しての適正な職務を見出すとともに、就労への見極めを対象障害者、事業所それぞれが行った。その後正式な面接を経て、3ヶ月のトライアル雇用を利用し正式採用となった。なお、職場実習並びに、トライアル雇用期間には関係機関が協力して職場に適応できるよう支援を行った。
具体的には、職場実習先が対象障害者に対しての作業スケジュールを作成（別添1）し、このスケジュール表を基に、支援センター相談員が対象障害者に分かりやすいよう「絵」入りのスケジュール表（別添2）に作り直した。
この「絵入りスケジュール表」に沿って実習支援を行い、それ以降の、面接時の求人職務確認、採用後の業務確認などにも利用している。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

対象障害者が作業を行う各階（2階・3階）の担当リーダー（3名の内1名）が、業務の指示や確認を行っている。
なお、対象障害者は自らがコミュニケーションを求めることが苦手なため、各階のサービスステーションに定位置を設け、ここに立てば職員が「声をかける」ような配慮を行っている。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

時として指示した業務を忘れることもあったが、繰り返しの説明により成長し、トライアル雇用から1年過ぎた頃より、新たな業務を増やすことができる状況になっている。
もちろん対象障害者との話合いのうえ、「やってみよう」とする意欲と、「できます」という自信の裏づけを基に試行中である。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

本人専用の作業グッズを乗せた台車を用意し、「絵入りスケジュール表」に沿って日常作業を進めている。
なお、日常作業の結果は業務日誌に記入することにしており、この日誌は朝、施設管理者のところに受け取りに行き、帰りに提出することとしているので、これらの場を利用し適切な「あいさつ」「声かけ」などコミュニケーションの機会を増やすとともに、それとなく様子をみている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

週1回の施設内管理会議を実施しているが、この中で対象障害者の情報を共有している。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等