事業所名

合理的配慮事例・27261

業種

金融業、保険業

従業員数

2,900名

職種・従事作業

・ノベルティ（通帳ケース、エコバック等）製作
・事務業務（名刺・伝票類の印刷、ゴム印押し等）

障害種別

知的障害

障害の内容・特性

作業を覚えるのに少し時間がかかる。抽象的な表現を理解するのが苦手。また、人間関係で悩み休みがちになることがある。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

意思疎通を図るため、ハローワーク職員、障害者就業・生活支援センター職員、就労継続支援A型事業所の職員、本人の家族同席のうえ面接を行った。

その他の配慮

一週間の実習後に面接を行った。面接においては、作業内容等の説明資料にルビをふったり、できるだけ分かりやすい言葉で説明を行った。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

所長のほか専任指導員を2名配置し、業務指導や相談を行っている。所長と1名の指導員は2号ジョブコーチの資格を有している。デスクは担当者の近くに配置し、できるだけ指示や相談がしやすい環境としている。また、毎日の日誌により本人の悩みや業務上の問題を把握し、その都度改善することとしている。

本人の習熟度に応じて業務量を徐々に増やしていくこと

初めは業務量を少なくし、日誌等により本人の苦手な業務を見極めるとともに、習熟度に合わせて半年、一年をかけてゆっくり業務量を増やすようにしている。また、事務業務については、大きく3つの業務に分けてローテーションを組んで色々な業務が行えるようにしている。

図等を活用した業務マニュアルを作成する、業務指示は内容を明確にし、一つずつ行う等作業手順を分かりやすく示すこと

作業ごとに細かく説明した手順書を作成している。また、業務を確実に遂行できているか、チェックシートを用いて確認している。仕分け作業においては、エリア（支店）ごとにボックスを色分けし、間違えないように工夫している。スポット的な業務が発生した場合には、個別対応として業務指示についてはまず指導員がやってみせ、その後本人にやってもらいながら作業上のポイントや留意点を丁寧に説明し、確認しながら進めるようにしている。

作業手順書

チェックシート

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

本人の希望や申し出によって、柔軟に休憩や休暇を認めている。また、体調が思わしくないような場合には、声かけやヒアリング（面談）を行い、早退するなどは本人の意向に沿うようにしている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

知的障害者が専門的に就労する部署として開設し、2号ジョブコーチを含めて専門的な指導員を配置しているため、基本的に必要な配慮に関する情報は担当者間で自然と共有されている。

その他の配慮

社会のルールや職場のマナー等について必要なことは、朝礼や終礼で分かりやすく説明している。また、定期的に話を聞く個別面談等を実施し、必要に応じて障害者就業・生活支援センターの支援を活用している。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等