事業所名

合理的配慮事例・27275

業種

卸売・小売業

従業員数

29名

職種・従事作業

野菜の選別・計量

障害種別

精神障害

障害の内容・特性

統合失調症・感情障害：時折感情が昂ぶり、声が大きくなり、多弁になるため、同僚とトラブルになる。
落ち着きがなくなるため、休憩を多くとるよう指導している。

募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

1. 採用面接時に対象障害者を支援する関係機関（相談支援事務所・関係NPO法人）の職員に同席してもらい、対象障害者の受け答えを補足する形で、障害特性や就労上の配慮点について説明を受けた。
   対象障害者の母親も同席し生活面の特性の説明をしてもらった。
2. 当社の方針として面接時には、必ず家族（特に母親）に立会いをしてもらっている。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

1. 入社後直ちに指導担当者を決定して、マンツーマンでの実務指導を一ヶ月程度行い、その後は主に担当者の補助作業を行う。
2. 日々の業務については、作業手順書を各人に手渡し、3名1組（内訳は、ベテラン・中堅・新人）のグループでの作業を行い、仕事や生活面においても話し相手となれる環境作りをしている。

業務の優先順位や目標を明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順を分かりやすく示したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

1. 作業手順書を作成し、障害のある従業員各人に手渡して理解してもらう。
2. 本人と特性・適性を十分話し合い配慮を決定し、作業内容のチェックを作業スタッフ全員で終礼時に行う。
3. 障害のある従業員のみで終礼を行い、管理者及び指導員は、終礼の様子を終礼の輪の外から確認し内容を把握し障害のある従業員の様子を確認する。

仕分け作業場

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

1. 勤務シフトを決定するためにはまず、通院日を最優先にし、毎朝の朝礼を中心に体調をチェックして休憩を多めにとるか、相談時間を設けるか、通院を促すかを決定する。
2. 事業所側の配慮として、一日の朝礼時～就業時から終礼時に障害のある従業員の体調や行動についての変化に注意しながら確認し、業務中に体調等の変化が見受けられる障害のある従業員については、休憩や気分転換の時間を取らせる。そうすることで、休憩後に意欲が戻り、仕事に集中できる。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

食堂の一角に休憩できる場を設け、昼食時以外も利用でき、相談室も常に開放して利用できるようにしてある。

食堂兼休憩室

静養・相談室

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

常に支援する職員が身近に居り、作業の量や作業時間の調整を行い、毎日の日誌により個々の状況の把握に努めている。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

1. 個人の情報は、事務所で一括処理し、保管についても十分配慮し、役員以外は出入りできない。
2. 当社は障害のある従業員が多く、お互いに個々の障害に理解があり、入社時に従業員全員に対して説明を行っている。

その他の配慮

障害のない従業員は、精神科医、セラピスト等より情報をもらい、勉強会を行っている。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等