募集・採用時の合理的配慮

その他の配慮

応募時には就労継続A型事業所で勤務しており、そこの支援者ともつながりがあったので、事前に障害特性等を確認し、面接によって本人に過度な負担がかからないよう配慮した。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

人事担当を業務指導や相談の担当者と定め、業務の細かい部分は交代制で指示を行っている。
体調が良くないときは仕事が雑になるが、本人が追い込まれないような話し方となるよう意識している。
また、一般就労である以上、どうしても強めの指導をしなければならない場面もあるが、基本的には強い指導はしないというルールを職員間で定め、少し強めの指導しなければならない場面では決められた担当が伝えることとしている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

定期的な通院が必要になることから、仕事を休んでも通院を優先してもらうようにしている。また、障害の特性上、体調の波が大きく当日急に休むこともあることから、戦力と期待している中で事業所としてつらい部分もあるが、本人の負担が大きくならないよう急な休みにも配慮している。また、作業の合間に休憩を取ってもらえるように担当より声掛けを行う。

できるだけ静かな場所で休憩できるようにすること

基本的に一人でこなす業務を行ってもらっていることから、業務中は孤独になりやすいため、食堂で一人で食べている場合など本人の状況に応じて仲間の輪に入れるよう配慮している。また、休憩時には雑談を行いながらコミュニケーションをとるように心がけている。

本人の状況を見ながら業務量等を調整すること

体調が悪い時にはどうしても処理できる仕事量が落ちてしまうが、仕事はあくまで定時に終了してもらい、残りの仕事は職員が代わりに行うようにしている。また、体調が悪いと判断した場合、休憩を多めに取ってもらうよう配慮している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

本人を採用する前に職員全員が出席する月の定例会議上で雇い入れの説明を行った。その際は精神疾患を持っていることと具体的に配慮が必要な事項、仕事にかかわってくる障害の特性を伝えるのみにとどめ、病名等の詳細な情報については一部の管理者のみが把握することとした。

その他の配慮

勤務後も前職の就労継続A型事業所の支援員とつながっていることから、強めの指導が必要な場合には本人の負担が大きくならないよう、そちらの支援員より一般論として伝えてもらうこともお願いしている。
また、打ち上げや懇親会等の仕事以外のイベントがあるときには、積極的に声をかけて誘い職員とのコミュニケーションを図るようにしている。その際は話しをしやすい職員を近くに配置するなどの配慮も行っている。