募集・採用時の合理的配慮

面接時に、就労支援機関の職員等の同席を認めること

（実例）就労支援機関の支援員同席の上、個別面談を実施し本人の特性を共有。その後、同支援員とともに作業風景を見学の上で出来そうな事、苦手な事等の面談を実施した。

面接・採用試験について、文字によるやりとりや試験時間の延長等を行うこと

（実例）個別面談を実施の上、制限時間を設けず適性検査を実施。

その他の配慮

（実例）工場見学した感想を含め個別面談を実施したが、その際、世話役となる予定の者を同席させ話し易い雰囲気づくりを心掛けた。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

（実例）業務指導担当者を決め、日常的な会話から得意なことや苦手なことを話し合い、係長、次長が情報を共有し、様子を見ながら作業の進捗具合等相談を行っている。

業務指示やスケジュールを明確にし、指示を一つずつ出す、作業手順について図等を活用したマニュアルを作成する等の対応を行うこと

（実例）日常業務では、同年代、同性の者を世話役につけ細かい作業の指導を実施しており、更に、定期的に世話役、現場責任者と人事担当者との緊密な連携によりフォローアップ体制を構築している。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、体調に配慮すること

（実例）パソコン作業に夢中になると時間を忘れ作業に取り組む事がある。これが頭痛や肩こりの症状につながり、休憩時間がもう少し欲しい旨申し出があった為、時間をずらしての休憩や、休憩時間を延長する等日常的に調整を行っている。

感覚過敏を緩和するため、サングラスの着用や耳栓の使用を認める等の対応を行うこと

（実例）エアコンが体質的に合わないとの担当部署との連絡から、着用衣類の調整やエアコン以外で作業温度を調整している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

（実例）本人に関わる係員、係長、次長等が情報共有を図り一人で悩まないよう配慮している。これにより、順調に就労継続となっている。

その他の配慮

（実例）作業等配慮を重ねても情緒不安定なところがある。月に1～2回程度であるが、総務担当者が近況や悩みを相談に乗る場を設けている他、気づいた場合にはその都度相談の上解決策を話し合うようにしている。