事業所名

合理的配慮事例・27301

業種

製造業

従業員数

98名

職種・従事作業

事務　（伝票整理、電話受付等）

障害種別

肢体不自由者（身体障害者1級）

障害の内容・特性

左上肢機能全廃（2級）、左下肢機能全廃（3級）

募集・採用時の合理的配慮

面接の際にできるだけ移動が少なくてすむようにすること

• 事務所は1階の建物のため、特に面接場所について特別な扱いはなかったが、駐車場から事務所まで50m位離れているため、事務所近くのスペースに駐車するよう配慮した。

その他の配慮

• 事前に社員に指示し、到着を確認したら本人を迎えに行くようにした。

採用後の合理的配慮

業務指導や相談に関し、担当者を定めること

• 担当者：総務部長（銀行の人材教育部からの出向者で、社員の教育関係に長く関わっており、サービス介助士の資格もあり。）
• 本人からの相談は、本人のプライバシーを考慮のうえ、個別に別スペース（会議室等がないので応接スペース等事務フロアと隔離された場所）で受けることを基本としている。本人の相談に応じて、仕事が無理なく出来るよう配慮し、他の社員との間に立ち、うまく調整を行っている。

移動の支障となるものを通路に置かない、机の配置や打合せ場所を工夫する等により職場内での移動の負担を軽減すること

• 移動の負担がないよう、職場内の環境整備に気を配っている。
• 事務の社員は他に3名おり、本人を囲む形で机を配置し、わからないことを聞く場合も移動なくできる体制をとっている。

スロープ、手すり等を設置すること

• 事務所脇に障害者用の駐車場を設置。
• 以前は和式トイレしかなかったため、洋式の簡易トイレをコンクリートの基礎で設置。
• 外通路の舗装。（以前は通路に鉄板を敷いていたが、水が溜まらない透水性のアスファルトに舗装。）

○事務所脇の障害者用駐車場

○外通路の舗装

○障害者用駐車場から事務所入り口まで

○洋式トイレ

体温調整しやすい服装の着用を認めること

• 事務員はブラウス・ベスト・スカートの事務服を着用しているが、本人にはズボンを許可している。
• その他、季節・空調に応じて、上着をはおるなど各自で調節してもらっている。

出退勤時刻・休暇・休憩に関し、通院・体調に配慮すること

• 就業時間は9時から17時、12時から13時が昼休憩で、その他水分補給などは適宜取ってもらっている。残業はなし。
• 月1回水曜日に通院しているため、休暇については配慮している。

本人のプライバシーに配慮した上で、他の労働者に対し、障害の内容や必要な配慮等を説明すること

• 雇入れの段階で、本人同意のうえ、障害の内容や仕事内容、配慮すべきことを全員に説明した。

その他の配慮

• 9月に、総務部長と本人で特例子会社を訪問。障害者雇用について勉強する機会を設けるとともに、同じ障害を持った人と話をする場を設けた。事業所としては、時間管理の仕方や障害者に任せる仕事内容について情報をいただいたり大変有効であった。本人も、同じ障害を持った人と話をすることで悩み等を共有できたと、好評であった。

障害者への配慮の提供にあたり、障害者と話し合いを行った時期・頻度等の配慮提供の手続きの詳細

配慮を受けている障害者の意見・感想等